滋賀県は、老朽化などに伴い再整備を検討している県庁舎について、現在の東館を解体、新館・新新館を減築し、約4万3200平方メートルの新棟を新たに建設する建物配置案が最も有効と評価した。19日に「県庁舎等のあり方検討懇話会」の第5回会合を県庁で開き、庁舎機能や地方合同庁舎の在り方などについて意見を交わした。配置案では、現庁舎の改修や新棟建設など4案で比較検討した結果を報告。各案の整備期間は11~13年、物価上昇を加味した概算工事費は632億~885億円と試算した。
県は施設・設備の経年劣化や動線の複雑さなどの課題解決に向け、庁舎全体を取り巻く状況を踏まえた今後の将来像について検討を進めている。国の登録有形文化財に登録されている本館(大津市京町)は全館保存、その他のエリアは新棟の整備などを視野に整備の方向性を検討している。庁舎機能の規模は総延べ約5万5000~6万6000平方メートルを想定。
建物の配置では、「現庁舎のすべての建物を改修して継続利用するA案」「新新館・東館を改修して継続利用し、延べ約2万8800平方メートルの新棟を1棟整備するB案」「新新館を減築・改修、東館を解体し、延べ約3万7800平方メートルと同5400平方メートルの2棟を整備するC案」「C案を集約し、延べ約4万3200平方メートルの新棟を1棟整備するD案」の4案を提示。物価上昇(3%)を考慮して試算した概算工事費は、A案が632億円、B案が779億円、C案が885億円、D案が868億円。危機管理体制やライフ・サイクル・コスト、動線の最適化などの観点から検討した結果、D案が「課題解消に効果的かつコンセプトに最も沿っている」と評価した。
現在の庁舎は▽本館▽北新館▽新館▽東館▽新新館▽危機管理センター-などで構成し、規模は総延べ5万1696平方メートル。
庁舎の現状・課題や必要機能、規模の調査を行う基礎調査業務は山下設計・三菱UFJリサーチ&コンサルティングJVが担当。







