◇「諦めたら負け」の気持ちで
豊かな海と緑に囲まれた島根県・隠岐の島出身。中学生の頃、橋やトンネルを造る工事を初めて目にした。見慣れない重機が動き、島の景色が少しずつ変わっていく様子に、建設の仕事が持つ力を感じた。
松江工業高等専門学校に進学し、より専門性の高い技術を扱う「特殊土木」の世界を知った。「純粋にかっこいいと思った」。恩師から就職先として勧められたのが日特建設だった。
採用試験で本社を訪れた時、社員の人柄や社内の雰囲気に触れ、「真面目で親切な方が多く、この会社が好きで働いている」と感じて入社を決めた。
最初の配属先は東京支店の事業部工事部。以来16年間、都内の地盤改良や杭基礎工事に携わってきた。特に印象に残っているのが、入社4年目に担当した工場倉庫の場所打ち杭工事だ。当時は女性技術者が少なく、不安や緊張もあったが、「諦めたら負け」という気持ちで現場に向き合った。
経験を重ね、後輩を指導する立場になると、「成長していく姿を見守ることにもやりがいを感じる」ようになった。2025年に東京支店事業部埼玉営業所の工事長に就いた。担当する現場の管理に加え、後進の育成にも力を注いでいる。
自身の経験を踏まえ、若手には「自分の可能性を狭めないでほしい」とエールを送る。休日はアイドルのコンサートに足を運ぶなど、推し活を楽しんでリフレッシュしている。
(はまだ・みお)









