BIMのその先を目指して・12/樋口一希/第2回BIM×ハッカソン

2017年8月22日 トップニュース

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 クリーク・アンド・リバー社、ペーパレススタジオジャパン、学校法人片柳学園の3者は、9月2日(土)、3日(日)の両日、国内外の建築分野で普及が加速化しているBIMについて第一線の建築家の作品を使用してBIM建築の基礎から実地の技術を身に付けるイベント「BIM×ハッカソン※ Vol.2」を開催する。


 □建築家が自作をテーマにBIM活用のレクチャーをして参加者が競い合うユニークなイベント□


 第2回目開催となる今回は、数々の受賞歴を持つ建築家の吉村靖孝氏がファシリテーターを務め、1日目はBIMソフト「Revit」を基礎から学ぶ。2日目は吉村氏の建築「Window House」を基にBIM活用のレクチャーを受け、その後チームに分かれて課題を制作していく。

 最後に各チームがプレゼンテーションを行って競い合い、プロの視点から講評を受ける。そのためイベント参加者は、効率的でコスト削減につながるBIMの技術を基礎から実地に結び付けていくやり方を学ぶことができる。


 □BIM活用のレクチャーの題材は吉村靖孝氏の作品として広く知られている「Window House」□


 「相模湾に面し江ノ島や富士山を望む週末住居。敷地は3×8mで建坪率が60%。高潮への配慮から1階はピロティとせざるを得ないため、自ずと3階建てとなって、背後の眺望を遮ることになる。そこで道路側にも海側と同じサイズの開口部を設け、ガラス越しではあるものの、不在時には海まで視線が通るような建物とした。道路側には山への眺望がある。陸と海に挟まれ、互いを見通す窓のような家になった。」(2017 All rights reserved by Yasutaka Yoshimura Architects)

 《開催概要》

 ・9月2日(土):午前9時30分~午後6時「Revitハンズオンセミナー」

 ・9月3日(日):午前9時30分~午後6時「建築作品を題材にBIMモデリング・プレゼン」

 ・ファシリテーター=吉村靖孝氏(吉村靖孝建築設計事務所社長、1級建築士、明治大学特任教授)

 ・対象者・定員=建築のAutoCAD経験がある社会人20人・学生20人

 ・受講料=無料

 ・会場=日本工学院専門学校蒲田校(http://www.neec.ac.jp/kamata/access/)

 ・応募方法・締め切り=次のサイトより申し込むこと。受付期間は8月25日(金)午後6時30分まで(https://www.creativevillage.ne.jp/26878)

 ・主催=ペーパレススタジオジャパン、クリーク・アンド・リバー社

 ・共催=学校法人片柳学園


 □建築業界の情報サイト「アーキテクト・エージェンシー」運営+「Architect’s magazine」発行□


 クリーク・アンド・リバー社は、建築分野のクリエイターをはじめ、TVやゲーム、Webのクリエイターなど、グループ全体で22万人以上のプロフェッショナルをネットワーク。

 「Architect’s magazine vol.19」では、「草地畜産研究所畜舎」で日本建築学会賞を受賞した東京藝術大学美術学部建築科教授のトム・ヘネガン氏を特集するとともに、育児と建築業が両立できる環境を提供する設計事務所「BIM systems」探訪記なども掲載。

 ※ハッカソン(Hackathon):ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語。エンジニアやデザイナーなどがチームを作り、課題に対して、それぞれの技術やアイデアを活用して、短期間にサービスやシステム、作品などを開発し、成果を競うイベントの一種。

 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週火・木曜日掲載)