論説・コラム

回転窓/安全追求は特別なことではない [2015年6月23日1面]

 7月1日に始まる全国安全週間に向けて建設業界ではこの時期、安全大会の開催が相次ぐ。本紙も連日、ほぼすべてのページに各社の安全大会開催を伝える記事が載り、「死亡災害ゼロ目指す」「初心に帰ってゼロ災継続」といった見出しが躍る▼労働災害の発生件数が工事需要の増減と相関関係にあることは、過去の統計を見ても明らか。09年以降、死傷者数は横ばい状態が続いていたが、震災復興や景気回復による需要増が鮮明になった...続きを読む

回転窓/「山」を知る [2015年6月22日1面]

 「鏡をツブすな」。主人公(石原裕次郎)の父・源三がトンネルの切羽が崩れる中、危険を顧みず、丸太を持って崩壊を止めようと切羽に向かっていく。映画「黒部の太陽」の1シーンだ▼トンネル工事は今、NATMが全盛で、在来の「矢板工法」に比べると、安全性が格段に高まっている。それでも自然が相手なだけに、油断をすれば、「湧水」や「肌落ち」「盤ぶくれ」などのトラブルが襲い掛かる▼日本トンネル専門工事業協会(野崎...続きを読む

回転窓/隗より始めよ [2015年6月19日1面]

 20年ほど前、東京都内のビルの36階で、立っていられないほどの揺れに襲われたことがある。震度3と特に大きな地震ではなかったが、高層ビルで起きる揺れの増幅の怖さを実感した▼それから16年。東日本大震災の揺れを、東京都心の免震構造の建物の中で経験した。都心の震度は5強だったが、揺れを感じたのは一瞬。免震ゴムが働いて揺れを瞬時に抑え込んだ▼免震建物が増えたのは1995年の阪神大震災以降。最近は年間の建...続きを読む

回転窓/将来のランドマーク [2015年6月18日1面]

 出張先の大阪で万博記念公園に立つ「太陽の塔」を初めて見た。1970年に行われたアジア初の万博のテーマ館のシンボルとして建造され、当時生まれていない世代も含め、全国的に知られる大阪のランドマークの一つだ▼日本を代表する芸術家の故岡本太郎氏が制作したその塔は、万博終了後に取り壊される予定だったが、撤去反対の機運が盛り上がり、保存が決まった。ただ、芸術作品や地域のシンボルとしての価値が認められる一方、...続きを読む

回転窓/ウイルス感染の恐怖 [2015年6月17日1面]

 ウイルス感染の恐怖を描いたサスペンス映画は少なくない。そうした映画を見た多くの人が思うのは「実際には起きないでほしい」であろう。現実の世界では、目に見えないウイルスの恐怖は計り知れない▼12年に初めて確認された中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス。中東地域に感染者が多く、5月以降に韓国で患者が増加。現段階で感染の終息には時間がかかると見られている▼厚生労働省のホームページによると、世界保健...続きを読む

回転窓/文化国家の危機 [2015年6月16日1面]

 仏文学者の桑原武夫が1950年に書いた『文学入門』(岩波新書)は版を重ねて86刷。文学入門書の古典といってよいだろう▼この本で桑原は、戦時中「用のないゼイタク品」「柔弱」などと文学が圧迫を受けたことに触れた上で、文化国家になったこれからも状況次第でまた「醜態をくりかえさぬとは、決して保証できない」と警告を発している▼古い本の描写を想起したのは先日読んだ新聞記事がきっかけだ。〈国立大、文系見直しを...続きを読む

英建設業界で働く女性増加/5年後、4人に1人が女性に/ランスタッド英法人 [2015年6月16日12面]

 人材サービス世界大手ランスタッドの英国法人は、同国の建設業界で働く女性の割合が、2015年の20%から20年には26%に伸びるとする調査報告を発表した。報告書は、05~10年は微増にとどまった女性比率が10~15年には急激に高まったことを示し、「業界内の企業文化に良い変化が生まれれば、さらに女性の活躍が増える」と結論付けている。英国の建設業界で働くすべての女性のうち、管理職は05年にはわずか6%...続きを読む

回転窓/問われる技術の応用力 [2015年6月15日1面]

 米国で災害対応ロボットのコンテストが行われた。主催は国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)。東京電力福島第1原発事故を受け、人が入れない過酷な場所でも調査や復旧作業ができるロボット開発につなげる狙いがあるという▼決勝に進んだのは6カ国・地域の23チーム。ロボットを遠隔操作して「バルブを開ける」「ドリルを使って壁を破壊する」「がれきを乗り越える」といった課題に挑み、タイムを競った。ロボットが転...続きを読む

横浜建協/横浜ケンジロー、ゆるキャラぐらんぷり出場/「全力で頑張る」 [2015年6月12日5面]

 横浜建設業協会(横浜建協、土志田領司会長)で「非常勤広報担当」を務める協会のマスコットキャラクター、横浜ケンジローが10日、「ゆるキャラグランプリ2015」(ゆるキャラグランプリ実行委員会主催)への出馬を正式に表明した。10日に開かれた横浜建協広報担当者会議で根本雄一新規事業拡大特別委員会委員長が発表した。ケンジローは「業界PRのために全力で頑張る」と意欲をみせている。ケンジローはこれまでも横浜...続きを読む

回転窓/職人の心温まる物語 [2015年6月12日1面]

 色の魔術師「塗装工」、高層ビルや橋の工事は「鳶(とび)職」の独壇場、建物を強くして人の命を守る「鉄筋工」、小さな力で大きな機械を操る「オペレーター」…▼NPOを主宰する降籏達生さんの編著『建設業で本当にあった心温まる物語III』(ハタ教育出版)には、建設職人の「技」をめぐる65の物語がつづられている▼印象に残ったのは塗装工の物語。片付けや雑用ばかりの入社間もない若者が先輩に言い渡された仕事は、お...続きを読む

回転窓/復興後への説明責任 [2015年6月11日1面]

 劇作家の故井上ひさしさんの代表作の一つ『吉里吉里人』は、東北地方の一地域が日本から独立するという物語である▼卑わいな言葉が乱発される場面も多いが、地方のいら立ちから、独立の具体的手法まで、綿密な設計図の基に描かれている。状況は異なるが、東日本大震災からの復興と、本当の意味での持続的な地域への再生が求められている現在の東北と重なる部分を感じる▼被災3県で、16年度以降の復興財源のあり方に関する意見...続きを読む

プロロジス・モガダムCEO/世界の物流施設開発市場-事業環境は引き続き良好 [2015年6月10日12面]

 物流ネットワークの要となる物流施設開発。世界21カ国で不動産開発事業を展開するプロロジスが3日に大阪市内で開いた事業戦略発表会で、同社会長兼最高経営責任者(CEO)のハミード・モガダム氏が、世界の物流不動産開発の動向を紹介した。今後の市場についてモガダム会長は「開発需要の拡大をけん引する要因は異なるが、日本を含めて欧米などの主要エリアの事業環境は引き続き良好だ」と強調した。同社最大の投資地域であ...続きを読む

回転窓/車には音も必要 [2015年6月10日1面]

 車の運転が好きな人の中には、エンジン音が魅力という人も少なくない。メーカーやエンジンの型式によって音は異なるので、それが車の個性にもなる。シフトチェンジを繰り返しながら加速していく時のエンジン音には、確かに胸を高鳴らせるものがある▼先日、大手電子楽器メーカーのローランドと、京都大学発の電気自動車(EV)ベンチャー・GLMが、EVの運転状況に応じた走行音を発生させるシステムを開発したと発表した。シ...続きを読む

回転窓/目的を見失うと… [2015年6月9日1面]

 3週間前からダイエットを続けている。おにぎりを主食にして野菜をひたすら食べ、間食を絶つというその名も「おにぎりダイエット」。ネットで見かけ、何となく始めてみると、あっという間に5~6キロ減った▼炭水化物のかたまりを食べ続けるという方法の効果に、会社の同僚は疑いのまなざしを向けていた。だが、特に努力もせず、結果的におなかが引っ込んだので成功したといえるのだろう▼ダイエットや節制、トレーニングという...続きを読む

回転窓/おいしい生卵を輸出するには [2015年6月8日1面]

 画家の池田満寿夫は、半熟の目玉焼きをご飯にのせ、ソースを掛けてぐちゃぐちゃに混ぜたものを「コロンブスの卵丼」と名付けて周囲によくふるまったという(『男の手料理』中央公論新社刊)▼鶏卵は日本人にとっては最も身近で手ごろな食材だろう。先日、ある穀物飼料会社の社長と話をしていて驚いたことがある。鶏卵を生で食べるのは日本人ぐらいで、全世界を見渡しても珍しいというのだ▼欧米諸国では日本と同様に殺菌処理がさ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
作業現場が危ない?!熱中症予防・対策マニュアル
熱中症は、早期の対処で重症化を防げる疾患...続きを読む
中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む
国際標準型アセットマネジメントの方法
インフラ資産のアセットマネジメント全体の...続きを読む