論説・コラム
2026年7月29日[1面]
体調不良を訴える父親を思い、先日、東京都千代田区にある神田明神を参拝した。地元の人から親しみを込めて「明神さま」と呼ばれる神社には、病気の回復と健康を祈る「平癒守」がある。お守りの効果があったのか、父はすっかり元気になった▼お守りには厄よけや安産祈願など、いくつかの種類がある。神田明神の平癒守は、袋に稲穂と薬つぼがあしらわれ、ネット通販でも購入できる。神社を訪れた日本人や外国人旅行者にも人気のお…
2026年7月28日[1面]
リーダーを最後に支えるのは能力でも経験でもない--。そんな言葉を耳にすることがある。確かに、困難な局面で政治や経営を前に進めるには、腹をくくり、自らを信じて決断する覚悟が欠かせない▼だが、自信が陶酔に変わった瞬間、周囲は息苦しくなる。厄介なのは、自分の思惑を「みんなのため」と信じ込み、異論を遠ざけることだ。人は驚くほど簡単に、自分に都合のいい物語へ逃げ込んでいく▼「結果が出れば理解される」。そう…
2026年7月27日[1面]
江戸時代の僧侶で歌人の良寛には、落とし物を巡ってこんな話が伝わる。誰かに落とした金を拾うのは楽しいものだと聞き、それなら試そうと自ら金を地面に捨てては拾った▼ところが一向に楽しくない。すると何度も繰り返しているうちに、金が草むらにでも入ったのか、本当になくなってしまう。苦労してようやく見つけた時、楽しいものだと喜んだという▼この逸話は、小説家・小沼丹(1918~96年)の随筆「落とし物」にも登場…
2026年7月24日[1面]
待ち望んでいた漫画作品の第2巻が発売された。伝統の手仕事を圧倒的ディテールと珠玉のドラマとともに描く『神田ごくら町職人ばなし』(坂上暁仁著、リイド社)。人気作品とあって先日訪れた書店には平積みされて…
2026年7月23日[1面]
標高のある高原でこの時期に見頃を迎えるニッコウキスゲ。だいだい色の花はやんちゃでかわいい子どものようだし、少し反り返って咲く姿は気品のある大人のようにも見える▼その群生地は、山道が車で渋滞することが…
2026年7月22日[1面]
サッカー・ワールドカップ北中米大会は、スペインが4大会ぶり2度目の優勝を果たし、幕を閉じた▼今大会は出場チーム数が32から48に拡大。国際サッカー連盟(FIFA)によると総観客数は681万0966人…
2026年7月21日[1面]
近くの小学校ではきょうから子供たちにとって待望の夏休みが始まる。先日は、学校で栽培したアサガオを保護者と一緒に持ち帰る児童を見て、ほほ笑ましく思えた。楽しい思い出が残る夏にしてほしいが、この季節に心…
2026年7月17日[1面]
うだるような暑さにぐったりしている人も多かろう。列島各地で最高気温が35度を超える猛暑日が続出。都内でも14日、今年初めて36・6度を観測した。熱中症のリスクが非常に高まっている▼羽田空港(東京都大…
2026年7月16日[1面]
準決勝まで進んだ北中米サッカーワールドカップ(W杯)。今大会もアルゼンチン代表の10番、リオネル・メッシ選手の活躍を外電が伝えてくる▼大会中、39歳になって迎えた6度目のW杯。子どもたちに「サッカー…
2026年7月15日[1面]
「いい記事を書くね」と言われることが、かつては励みだった。だが今は、その言葉を追い求めようとは思わない。真実に近づき、言葉にならない思いまで文字にできれば、それで十分だ▼取材には機微がある。相手を見…