論説・コラム

回転窓/選手の能力を引き出すには [2015年7月7日1面]

 カナダで開催されていたサッカー女子ワールドカップ(W杯)。4年前の前回大会に続いて日米対決となった決勝戦は日本時間6日午前に行われた。なでしこジャパンは2対5のスコアで惜しくも敗れ、米国が前回の雪辱を果たした▼日本は前半16分までに4失点というまさかの展開。だが選手たちは前を向き、劣勢を挽回しようとピッチを走り回った▼結果は残念だが、奮闘を心からたたえたい。王者に就いて4年間、いろいろなプレッシ...続きを読む

回転窓/記憶に残る日に [2015年7月6日1面]

 小欄のネタに困った時、その日の過去の出来事や記念日などを調べ、それを取り入れて執筆することがある。情けない話だが、良いネタが浮かばなければ致し方ない▼本日7月6日。記憶の片隅に何か重要な日だったようなひらめきが。ただ、調べてみると、それは淡い期待に終わる。〈「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日〉。歌人の俵万智さんが1987年に出した歌集『サラダ記念日』(河出書房新社)のタイト...続きを読む

回転窓/建設現場の断捨離 [2015年7月3日1面]

 最近よく耳にする「断捨離」という言葉。「不要なものを断つ、捨てる、離す」との意味である。ヨガの修行法「断行」「捨行」「離行」から来た言葉だそうだが、片付けや整理整頓の極意としてよく使われる▼最近の若い人はそうでもないかもしれないが、ものを捨てることはなかなか難しい。何かに使えるだろうと思って残しておいた結果、いつの間にか大量のものに囲まれていたという人も多いのではないか▼片付け、整理整頓で見習う...続きを読む

回転窓/オワハラと若者の離職 [2015年7月2日1面]

 職場などでのパワハラやセクハラはよく知られるが、最近は就職活動中の学生に内定を出した企業が就活終了を強要する「オワハラ」なる言葉が聞かれる▼最近の売り手市場の就職戦線では、より良い会社に入ろうとする学生側と、人材不足の中で他社に先んじて社員を確保したいと考える企業側の思いにギャップが生じる。オワハラで不信感が募り、しこりを残したまま入社したら職場になじめるだろうか▼厚生労働、文部科学両省の調査に...続きを読む

回転窓/日本一の飯炊き女 [2015年7月1日1面]

 企業の株主総会が集中した6月末。この時期は、各社にとっては経営陣の世代交代が進む時でもある。建設業界でも、社業や業界団体の活動を引っ張ってきた多くのベテランたちが一線を退き、次の世代にバトンを引き継いだことだろう▼「黒部ダムの建設工事に心を打たれて一直線に入社した」というあるゼネコンの首脳もそうした一人。理事を10年以上務めた業界団体の活動を退くに当たって、土木技術者として歩み出したころのエピソ...続きを読む

回転窓/山も工事も安全第一で [2015年6月30日1面]

 きょうで6月は終わり。列島各地は梅雨のさなかですっきりしない空模様だが、本格的な夏空も間近である。あす7月1日は、富士山をはじめ多くの山が山開きを迎えることだろう▼山開きとは本来、特定の日に一般人に入山や登山を認めること。山岳信仰が盛んだった時代に、普段は修験者や僧以外に立ち入りが許されない神聖な霊山を、日を決めて俗人に開放することだったという▼現代の山開きはこれとはだいぶ意味が違う。山小屋や登...続きを読む

中堅世代-それぞれの建設業・100/おやじの功罪、借金を知ったあの日から [2015年6月29日20面]

 小さいころはいつもボロボロの靴を履き、学校の給食費も払えないほどの貧しい家に育った。「なぜうちは貧乏なんだろう」。細川幸一さん(仮名)はずっと不思議に思っていた。
 高校を卒業し、最初に就職した会社で大工道具の営業を担当した。数年後、エクステリアの会社に再就職したころ、父親が20社近い金融業者から借りた金を返せないでいるのを初めて知った。
 ショックだったのは、父親が多額の借金を抱えていたこ...続きを読む

回転窓/職人の心意気と聖火台 [2015年6月29日1面]

 1964年の東京五輪で使用された聖火台が、東日本大震災の被災地、宮城県石巻市の総合運動公園に移設された。聖火台があった国立競技場の建て替えに伴い、「復興のシンボル」として貸し出された▼聖火台は鋳鉄製で直径と高さが約2・1メートル、重さが約2・6トン。前例のない規模だったので大手企業にも引き受け手がなく、埼玉県川口市の鋳物師、鈴木萬之助、文吾親子が製作した▼製作期間3カ月という切羽詰まった状況に採...続きを読む

回転窓/霞が関の働き方改革 [2015年6月26日1面]

 7月1日から東京・霞が関の官庁街で夏の生活スタイル変革を目指す取り組みが始まる。7~8月の2カ月間を対象に実施する「霞が関ゆう活」。早朝に仕事を始めることで早く退庁し、「夕方を楽しく生かす働き方」を実践するという▼深夜でもこうこうと明かりがともる役所で官僚たちが仕事を続ける様子から「不夜城」とも呼ばれるこの街。若い職員が多忙のあまり自宅に帰れず、そのまま事務所に寝泊まりして仕事を続ける姿も見かけ...続きを読む

回転窓/伝統行事も担い手不足 [2015年6月25日1面]

 「受け手も担い手も減っていて、存続が心配」。秋田県男鹿半島を旅して「なまはげ」の風習について聞くとそんな答えが返ってきた▼なはまげは、怠け心を戒め、無病息災や豊作・豊漁をもたらす来訪神とされる。大みそかに、「泣く子はいねが!」と家々を回るのだが、「泣く子どころか、子ども自体がなかなかいない」と地元の方も苦笑い▼担い手不足も深刻だ。本来、なまはげ役は未婚の男性が務めることになっているが、若者も減っ...続きを読む

回転窓/トイレですれば報酬1ルピー [2015年6月24日1面]

 ちょっと尾籠(びろう)な話で恐縮。ここ20~30年の間に日常生活に関わる場所の中で最も高度の発達を遂げたのはトイレではないかと思われる▼物はあっという間に水が持ち去るし、座っているだけできれいさっぱり洗ってくれるのだから、「便所」などという呼び名はもう死語といってもよいだろう。そんな超トイレ先進国の日本からすると考えられないニュースを先日、外電が伝えていた▼インド・アーメダバード市では、公衆トイ...続きを読む

回転窓/安全追求は特別なことではない [2015年6月23日1面]

 7月1日に始まる全国安全週間に向けて建設業界ではこの時期、安全大会の開催が相次ぐ。本紙も連日、ほぼすべてのページに各社の安全大会開催を伝える記事が載り、「死亡災害ゼロ目指す」「初心に帰ってゼロ災継続」といった見出しが躍る▼労働災害の発生件数が工事需要の増減と相関関係にあることは、過去の統計を見ても明らか。09年以降、死傷者数は横ばい状態が続いていたが、震災復興や景気回復による需要増が鮮明になった...続きを読む

回転窓/「山」を知る [2015年6月22日1面]

 「鏡をツブすな」。主人公(石原裕次郎)の父・源三がトンネルの切羽が崩れる中、危険を顧みず、丸太を持って崩壊を止めようと切羽に向かっていく。映画「黒部の太陽」の1シーンだ▼トンネル工事は今、NATMが全盛で、在来の「矢板工法」に比べると、安全性が格段に高まっている。それでも自然が相手なだけに、油断をすれば、「湧水」や「肌落ち」「盤ぶくれ」などのトラブルが襲い掛かる▼日本トンネル専門工事業協会(野崎...続きを読む

回転窓/隗より始めよ [2015年6月19日1面]

 20年ほど前、東京都内のビルの36階で、立っていられないほどの揺れに襲われたことがある。震度3と特に大きな地震ではなかったが、高層ビルで起きる揺れの増幅の怖さを実感した▼それから16年。東日本大震災の揺れを、東京都心の免震構造の建物の中で経験した。都心の震度は5強だったが、揺れを感じたのは一瞬。免震ゴムが働いて揺れを瞬時に抑え込んだ▼免震建物が増えたのは1995年の阪神大震災以降。最近は年間の建...続きを読む

回転窓/将来のランドマーク [2015年6月18日1面]

 出張先の大阪で万博記念公園に立つ「太陽の塔」を初めて見た。1970年に行われたアジア初の万博のテーマ館のシンボルとして建造され、当時生まれていない世代も含め、全国的に知られる大阪のランドマークの一つだ▼日本を代表する芸術家の故岡本太郎氏が制作したその塔は、万博終了後に取り壊される予定だったが、撤去反対の機運が盛り上がり、保存が決まった。ただ、芸術作品や地域のシンボルとしての価値が認められる一方、...続きを読む
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