論説・コラム

回転窓/ここが腕の見せ所 [2015年9月29日1面]

 米航空宇宙局(NASA)が先週末、「火星に関する重要な科学的発見」について、日本時間29日午前0時すぎに特別記者会見を開くと発表した。この新聞が読者のお手元に届くころには、何を発見したのか分かっているはず▼NASAが会見をアナウンスした後、インターネットの掲示板や交流サイト(SNS)にはいろいろなうわさが飛び交った。ウイットに富んだ書き込みを競い合うのが妙に面白く、事前の話題作りを念頭に置いたN...続きを読む

回転窓/海外事業でのシーズとニーズ [2015年9月28日1面]

 マーケティング用語に〈シーズ〉〈ニーズ〉というのがある。シーズを顧客のニーズに合うようにすることが大切などと言われる▼シーズは企業が保有する技術やノウハウのことで、まだ世に出ていないビジネスの種を指す。ニーズはご存じの通り消費者が求めているもの、つまり需要。企業が保有する技術などを市場のニーズに合わせて改良し製品化する。それによって新しい価値を提供し、新たな市場を作るというのがシーズ志向の企業ら...続きを読む

回転窓/自己責任と規律 [2015年9月25日1面]

 大型連休は車で移動する人が増え、交通事故の発生件数も普段より多くなる傾向がある。シルバーウイーク中も各地で事故が発生していた▼日本に限らず、急速な経済成長で車の利用が増える新興国でも交通事故の多発が深刻な社会問題という。安全に対する考え方は国によって異なるが、建設会社の幹部から、米国とドイツの交通ルールを引き合いに、国民性の違いを聞いたことを思い出した▼米国は車で右折する際に赤信号でも運転手の判...続きを読む

ミャンマー大規模工業団地が開業/ティラワSEZ1期、五洋建設らが施工 [2015年9月25日1面]

 ミャンマーの最大都市ヤンゴンの南東約23キロに位置するティラワ経済特区(SEZ、総面積2400ヘクタール)で、日本とミャンマーの官民連携プロジェクトとして整備が進められてきた先行開発区域(ゾーンA)の大規模工業団地・第1期開発分(211ヘクタール)が完成し、23日に現地で開所式が行われた=写真。造成工事は五洋建設や地元企業などが担当。既に第2期(150ヘクタール)工事にも着手しており、16年半ば...続きを読む

回転窓/シリア難民と安全保障 [2015年9月24日1面]

 「アレッポの石鹸」を愛用している。オリーブと月桂樹のオイルだけで作られていて、汚れはしっかり落とすが、洗った後も肌が突っ張らない。乾燥肌には持ってこいの自然由来の製品だ▼生産地は、内戦が続くシリア北部のアレッポ。西部をアサド政権軍が、東部を反体制派が支配していて、先日も反体制派のロケット弾による攻撃で多くの市民が犠牲になった▼大規模な反政府運動が起きて以降、情勢悪化に歯止めが掛からず、既に400...続きを読む

回転窓/人材育成の中核に [2015年9月18日1面]

 建設産業で課題とされる担い手の確保・育成。この産業が将来にわたって持続していく上で、現場で働く技能労働者の処遇改善と人材の育成は欠かせない要素だ▼16日に建て替え工事が始まった富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)は、2大要素の一つ、人材育成で中核的役割を果たす施設として大きな期待を背負う。今回の建て替え事業は、2年前に太田昭宏国土交通相が現地を視察し、老朽化した施設の解消に言及したことで大きく...続きを読む

回転窓/空き家の活用に期待 [2015年9月17日1面]

 子どものころ、「秘密基地」で遊んだ記憶をお持ちの方は多かろう。空き家などに勝手に入り込み、放課後に集まる。ちょっとした冒険のような気分を味わうことができた▼不法侵入になることや危険性を考えると昔のようにはいかないのだろう。とはいえ、人口減少で都市の「隙間」は確実に増えている。地方創生が叫ばれる中、空き家を移住促進の受け皿に活用しようという動きも進む▼空き家が増えると、倒壊の恐れや犯罪などトラブル...続きを読む

回転窓/災害復旧、どうぞご安全に [2015年9月16日1面]

 記録的な豪雨で鬼怒川の堤防が決壊した2日後の12日午前。大きな被害に見舞われた茨城県常総市内を取材していた時、冠水で不通となった鉄道の線路を歩く年配のご夫婦に会った。浸水した家には帰れず、何かしらの情報を集めようと二人で歩き始めたのだという▼ご夫婦が住む地域に泥水が流れ込んできたのは午後7時過ぎ。堤防が決壊してからかなりの時間がたっているが、ご主人は「田んぼにたまった水が一気に流れ出たんだ」と話...続きを読む

ワールドワイド/韓国で「技能者等級制」導入へ/雇用セーフティーネット強化 [2015年9月16日12面]

 韓国で、建設労働者を対象とした新たな制度の導入が検討されている。韓国建設経済新聞の報道によると、建設労働者に作業熟練度に応じて国家職能標準(NCS)に基づく等級を付与する「建設労働者技能者等級制」を導入。さらに、労働者に賃金がきちんと支払われるよう、「労務費区分管理及び支払い確認制度」を導入し、「電子カード制を通じた退職共済加入対象工事の拡大」などの処遇改善方策が推進されるという。
 政府は、...続きを読む

建設業「命」の現場で・2/第1章・被災地にて/後ろめたさも背負って [2015年9月15日16面]

 福島県南相馬市で福島第1原発事故に伴う除染業務を手掛ける石川建設工業の環境部主幹課長・渡部達也は、東日本大震災後に入社した転職組だ。震災から約半年が過ぎて生活が少し落ち着いたころ、除染の仕事を手伝いたいと強く思うようになった。「福島第1原発の復旧に何も貢献できなかった。そうした自分があるのが、今の仕事と結び付いている」と言う。
 渡部の故郷は、福島第1原発の立地する大熊町。震災当時、福島第1原...続きを読む

回転窓/悲しみと苦しみから得る教訓 [2015年9月15日1面]

 先週末の朝は2日間とも、自宅の上空を通り過ぎる何機ものヘリコプターの音で目が覚めた。堤防決壊で大水害に見舞われた茨城県常総市がヘリコプターの行き先。物珍しそうに空を見上げる小学生の子に、被災地が近いことや、多くの人が大変な思いをしていること、復旧に尽力する人がいることを説明した▼地震、台風、竜巻、火山噴火…。日本列島のどこかで毎日のように災害が起きている。気候変動の影響か、自然の巡り合わせか、定...続きを読む

回転窓/とどのつまり [2015年9月14日1面]

 行き着くところを表す言葉に〈とどのつまり〉がある。いろいろと議論したが、結局白紙になったとか、中止になったとか、悪い結果の場合によく使う▼この〈とど〉は魚のボラのこと。ボラはクロダイやスズキなどと同じく、成長とともに名前を変える出世魚。幼魚はオボコやスバシリ、川に上るころはイナ、海に戻ったのをボラ、大きな成魚をトドという。成長して最後はトドになり、これ以上大きくならないというのがとどのつまりの語...続きを読む

美術協会/高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者発表/10月21日表彰式 [2015年9月11日1面]

 日本美術協会(総裁・常陸宮さま)は10日、世界の優れた芸術家に贈る第27回(15年)「高松宮殿下記念世界文化賞」の受賞者5人を発表した。建築部門ではフランスの建築家ドミニク・ペロー氏(62)が選ばれた。授賞式は10月21日に東京・元赤坂の明治記念館で行われ、受賞者にはメダルと感謝状、賞金1500万円が贈られる。ペロー氏はフランス生まれ。1978年にエコール・デ・ボザールで建築の学位を取得し、81...続きを読む

回転窓/個人の力を磨く入札契約制度 [2015年9月11日1面]

 2020年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場の整備問題。当初の計画が白紙撤回された末に、新たな整備計画が固まり、公募型プロポーザル方式で設計・施工を一括で担う事業者の選定手続きが始まった▼設計には一つとして同じものがなく、規格品を買う物品購入とは違い、金額の多寡だけでその良しあしを判断するのは難しい。選定には金額を競う入札は不向きとされ、企業の創造性や技術力から最適者を選ぶプロポーザル方式が...続きを読む

真駒内滝野霊園頭大仏(札幌市南区)/安藤忠雄氏設計で16年春完成へ [2015年9月11日14面]

 建築家・安藤忠雄氏(東大名誉教授、安藤忠雄建築研究所)が設計を手掛けた「真駒内滝野霊園頭大仏」(札幌市)の工事が大詰めを迎えている。広大な墓地のシンボルとして置かれている高さ13.5メートルの石造の大仏の周りをラベンダーの丘で覆う計画で、丘が出来上がると外部からは大仏の頭だけしか見えなくなるため、「頭大仏」と名付けられている。来春には完成する予定だ。滝野霊園は、公益社団法人「ふる里公苑」(高橋敏...続きを読む
インフラ・ビジネス最前線―ODAの戦略的活用
 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
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