夏の到来を前に自宅のエアコンを掃除して試運転したいのだが、ここのところ週末のたびに天候が崩れ、着手できていない。湿度も徐々に高くなっているので気ばかり焦る▼気象庁が20日発表した3カ月(6~8月)予報によると本州付近に暖かく湿った空気が流れ込み、平均気温は全国的に高いと予測した。5月に入り本州の広い範囲で気温が上がり30度以上の真夏日を記録したところも多く、今年も「また猛暑」となりそうだ▼熱中症の死傷者数は7、8月で8割を占めるが、4~6月も1割発生している。暑さに慣れていない時期だけに体調管理には十分気をつけたい▼来月1日に労働安全衛生規則の改正省令が施行され、企業に職場で適切な熱中症対策を取るよう義務付ける。建設業界はさまざま対策を講じてきたが、それでも対応が追い付かないほど近年は猛暑の脅威にさらされている。罰則が伴う義務化であり、より厳しい対策に迫られる▼建設現場は熱中症の予防メニューを豊富にそろえる。夏場の働き方を抜本的に変えられる環境整備に期待しつつ、まずは新たな対策や製品なども取り入れながらこの夏を乗り切りたい。