関東整備局荒川上流河川ら/災害対策用機器操作講習会開く、90人が参加

2025年6月6日 行事 [5面]

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 関東地方整備局の荒川上流河川事務所と埼玉県内3事務所は4日、2025年度の災害対策用機器操作講習会をさいたま市桜区にある貯水池機場で開いた。国土交通省や地方自治体の職員、災害協定締結企業らを対象に午前、午後の2回実施。合わせて約90人が参加し、排水ポンプ車などの操作方法を学んだ。同事務所の田中芳貴副所長は「万が一に対応できるように備えてほしい」と呼び掛けた。
 参加者は3班に分かれ、排水ポンプ車の排水運転や排水ポンプの組み立て、照明車の設置・操作を実際の機器を使って学んだ。衛星小型画像伝送装置「Ku-SATII」の展示も行った。講師役の職員の指導の下、排水ポンプにフロートとロープを取り付けるなど、参加者同士で協力しながら学ぶ様子が見られた。
 講習会は毎年開催している。大規模地震や洪水などの災害発生時に迅速な復旧ができるよう、操作に慣れてもらう。冒頭、田中副所長は「地震や台風といった災害だけでなく、埼玉県八潮市で起きた道路陥没の現場にも、対策用の機械が出動している」と説明。多くの人に機器の操作を習得してもらうことの重要性を伝えた。