IHI、三菱地所/豊洲セイルパーク(東京都江東区)7月24日街開き/施工は鹿島

2025年7月23日 行事 [4面]

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 IHIと三菱地所が東京都江東区で開発している大規模複合施設「豊洲セイルパーク」が24日に街開きを迎える。同日に低層部の商業施設がオープン。残る施設も8月以降、段階的に開業する。建物はA棟(きんでん豊洲ビル)とB棟(豊洲セイルパークビル)の2棟に分かれ、A棟の設計を三菱地所設計、A棟の施工とB棟の設計・施工は鹿島が担当している。
 22日に現地で記者発表会を開いた。IHIの植田満都市開発部長は「国内外からたくさんの人が訪れる魅力的なエリアへの成長を期待する」と述べた。三菱地所の鯉渕祐子執行役員都市開発部長は「豊洲の地が豊かな活躍の場になるよう努める」と話し、開業後のエリアマネジメントに注力する考えを示した。
 建設地は豊洲2の14。東京メトロ・新交通ゆりかもめ豊洲駅の北側に位置する。過去にIHIの造船所があったエリアで、段階的に再開発している。
 敷地内には北側にA棟(地下1階地上18階建て塔屋1階延べ4万7000平方メートル)、南側にはB棟(地下1階地上15階建て塔屋1階延べ8万9000平方メートル)を配置した。いずれも2022年に着工しておりB棟が6月竣工した。A棟は9月の竣工を見込む。
 A棟はきんでんが取得し新たな事業所として利用する。B棟は大半のフロアがオフィスになる。大企業からスタートアップ(SU)まで幅広く利用でき、新規事業の創出を促すインキュベーション施設も設ける。複数の企業でシェアする企業寮(39戸)も整備。共用部を充実させ、入居者同士の業種を超えた交流を促進する。
 24日にはB棟1、2階の商業施設がオープンする。企業寮は8月1日の入居開始、インキュベーション施設は9月1日の開業を予定している。