建設キャリアアップシステム(CCUS)登録技能者の能力評価(レベル判定)基準に、住宅建築分野のさまざまな職種を包括的に取り扱う「住宅建築関連技能者」が追加された。同分野は建築大工以外の職種が細分化されており、各業界団体で単独の基準策定が難しいのが実態。複数の職種が乗り入れ可能な基準とすることで、住宅建築の現場に携わる技能者ができるだけ漏れなくレベル判定を受けられる環境を整えた。
全建総連とJBN・全国工務店協会、全国住宅産業地域活性化協議会の3団体が能力評価実施団体となり、8月1日からレベル判定の受け付ける。レベル判定が受けられる職種の範囲は、CCUS職種コード別で▽防災装置工▽ソーラーシステム設置工▽畳工▽表装工▽インテリア工▽建具工▽家具工▽ふすま工▽サイディング工▽木材防腐処理工-など。これ以外にもレベルごとに必要な保有資格を幅広く設定した。
全建総連を中心に各職種の業界団体に掛け合い、今回策定した基準に盛り込む職種をまとめた。今後、各団体の意向を踏まえ、対応可能な職種のさらなる拡大や、単独基準としての分離独立を視野に入れる。