□意見募集に1543件、AIが統合し画像生成□
日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は、新たな「建設業の長期ビジョン」の作成に当たり、2050年に日本経済を担う若者(24年4月1日時点で10~35歳)から、建設業の未来の姿を広く募った。全国から集まった1543件の作品をAIを駆使して統合。現代の若者が描く夢や希望の集合体として「建設業の未来予想図」を描いた。
未来予想図は▽仮想空間を介したボーダーレスな事業展開▽先進的かつ安全(死傷病者ゼロ)な職場環境の実現▽リモート管理、マルチタスク化▽未踏領域への挑戦(月面施工)▽ドローン、AIなどの活用による快適・安全社会の実現-の五つのカテゴリーに集約。AIで統合し、六つの画像を生成した。
AIやロボットの活用によるデジタル化の進展が目覚ましく、建設業界でも活用がさらに進むとみられるため遠隔操作などが描かれた。飛躍的な技術革新でスマートに生産する次世代現場で死傷病災害ゼロの未来も展望している。
長期ビジョンでは50年の建設業の姿を予測。建設業従事者の役割や作業環境、労働条件、生産体制が抜本的に変革するとともに、新しい時代に対応した社会的要請に応える建設業が構築されることが想定される。生成したAI画像は長期ビジョンの表紙にも使用している。
宮本会長は「2050年の建設業の姿を見せるというのは一つの大きな目玉であるし、未来予想図を若い人たちに意見をいただきながら提示できたということは良かった」と話している。