北海道建設部/完全週休2日推進へ補正係数を新設、10月以降入札から適用

2025年8月4日 行政・団体 [6面]

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 北海道建設部は、1日付で週休2日工事実施要領を改定した。完全週休2日(土日)の補正係数を新設。工期全体(通期)での週休2日は補正対象外とし、減額の変更を行う。これらの変更に伴い工事施行成績評定(創意工夫)での加点措置は廃止する。10月1日以降に入札する案件から適用する。
 同部では2018年度発注工事から受注者希望型による週休2日モデル工事を実施。24年度からは罰則付き時間外労働規制適用を踏まえ、週休2日を標準とした工事発注に移行し、同10月からは月単位の週休2日を推進するための補正係数を新設し、当初設計から月単位の週休2日を前提とした積算としている。
 今回の実施要領改正では、完全週休2日(土日)の補正係数を新たに設定。土木および空港工事を対象に、現場閉所の労務費と共通仮設費率を1・02、現場管理費率を1.03とし、交代制の場合は労務費を1・02、現場管理費率を1・03とする。
 月単位の4週8休に関しては、現場閉所の場合、土木と空港工事の労務費と現場管理費率は1・02、共通仮設費率は1・01、漁港工事の労務費と共通仮設費率は1・02、現場管理費率は1・03に設定。交代制は土木と空港工事を対象とし、労務費、現場管理費率ともに1・02とした。
 各建設管理部は、入札公告文および特記仕様書に「週休2日工事」と明記。当初予定価格から月単位の4週8休以上を前提とした補正係数を各経費に乗じて発注する。受注者は完全週休2日(土日)および月単位の週休2日の施工を希望する場合、工事着手前に発注者と協議。計画工程程表(休日取得計画)を施工計画書に添付し、工事監督員に提出する。
 発注者は施工中の週休2日の実施状況を確認し、完全週休2日および月単位の週休2日の取組状況に応じて設計変更する。完成後は、工事監督員が休日の取得状況を確かめるが、工事施行成績評定(創意工夫)での加点は廃止する。