九州整備局/全国初「テックフォースパートナー」企業を派遣

2025年8月4日 行政・団体 [2面]

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 □トカラ列島地震対応で鹿児島・悪石島に□
 改正災害対策基本法に基づき、災害時に協力する民間人材をテックフォース(緊急災害対策派遣隊)に位置付ける「テックフォースパートナー」が、鹿児島県十島村の悪石島に初めて派遣された。6月21日から発生しているトカラ列島海を震源とする地震を受け、同村が国土交通省九州地方整備局にテックフォース派遣を要請。同局職員2人に加え、ケーネス九州支店の社員2人がテックフォースパートナーとして任務に当たった=写真(九州整備局提供)。
 同村は今後も地震が継続することに備え、遠隔でも道路状況を瞬時に確認できるようカメラ設置を求めた。今回派遣された4人は7月30日午後に福岡市内を出発し、同日夜に鹿児島港からフェリーへ乗船して現地に向かった。到着後、同島御嶽にある内閣府沖縄総合事務局が通信用に所有している鉄塔内に、道路などの安全確認を支援するウェブカメラを設置し、同31日に任務を完了した。
 テックフォースパートナーは、6月に一部施行された改正災害対策基本法に基づく新制度。パートナーのほか、専門知識を持つ民間企業の人材を任命する「テックフォース予備隊員」、防災の専門家・有識者に委嘱する「テックフォースアドバイザー」を創設した。