日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、青山敏幸議長)は8日、「4週8閉所ステップアップ運動」の閉所状況(2025年6月分)を公表した。アンケートに答えた作業所の平均閉所日数を他の月と比べられるようにした「4週8閉所指数」は6・82閉所。前年同期の6・47閉所と比較し0・35ポイント上昇した。ただ土木の7・68閉所に対し建築は6・57閉所と、指数に開きがあった。日建協は加盟労組の改善事例などを共有し、発注者に理解と協力を求めていく。
調査は日建協加盟35労組のうち30労組が開設している3553作業所の回答を集計した。内訳は土木1828作業所、建築1725作業所。2018年11月以降、毎年6月と11月の実績を公表している。
25年6月の調査結果を見ると、月内の土曜日と日曜日を全て閉所したと見られる9閉所以上の作業所が50・7%と半数を上回った。閉所状況を土木と建築で分けると土木の7・68閉所に対し建築が6・57閉所。ともに前年同期と比べて0・35ポイント増え、閉所の取り組みは進展しているものの土木と建築で開きがあった。
閉所が5日以下だった作業所の割合は土木11・8%、建築22・2%。民間が中心の建築現場で閉所しにくい環境が続いている。日建協はデベロッパーなど民間事業者への講習会を通じ、閉所の意識向上に取り組む。
土木と建築を合わせた閉所実績は▽0閉所=61作業所▽1閉所=23作業所▽2閉所=31作業所▽3閉所=27作業所▽4閉所=125作業所▽5閉所=331作業所▽6閉所=267作業所▽7閉所=363作業所▽8閉所=521作業所▽9閉所=1588作業所▽10閉所=105作業所▽11閉所=29作業所▽12閉所以上=82作業所。