大末建設が施工した大阪・関西万博チェコパビリオン内の大末ホールで1日、同社主催の「関西学生アカペラ大会」が開かれた(協賛・FC大阪)。関西の8大学から9チームが出場し、息の合った歌声を披露。優勝した立命館大学の「Dear」にはトロフィーなどが授与され、副賞として11月に行われるFC大阪の試合のハーフタイムで歌う権利が贈られた。
大末建設は、壁面に吸音材を用いるなど高い音楽ホール性能を持つ同ホールを生かすイベントとして、大会を企画した。限られた時間で多くのチームが出場できるためアカペラの大会とし、発表の場が少ないアマチュア学生を参加対象とした。
大会では審査員を荻野目洋子さん、篠崎愛さん、ハシヤスメ・アツコさん、りょーたさんが務めた。3ブロックに分かれて予選を行い、勝ち抜いた3組が決勝へ。決勝戦では特別審査員としてデザイナーのコシノジュンコさんや村尾和則大末建設社長、近藤祐輔FC大阪社長らも採点に加わった。立命館大学「Dear」は男女5人で平井堅さんの「瞳をとじて」を歌い上げ、栄冠をつかんだ。
大会の中では大末建設の社員らがアカペラを披露したり、荻野目洋子さんがサプライズで自身のヒット曲を歌ったりして、会場は盛り上がりを見せた。万博誘致に尽力した松井一郎元大阪府知事と村尾社長の対談も行われ、8カ月という短期間で建設された同パビリオンが話題となった。村尾社長は「チェコ伝統のボヘミアンガラスなどを船で日本に運び施工した。チェコと日本の職人が信頼関係を築き共同で作業して、素晴らしい建物が完成した」と述懐。万博後の未来などについても語り合った。