東京都は、設計などの業務委託を対象とした入札契約手続きで、総合評価方式の内容を一部改定する。ダンピング対策の強化が目的。応札価格が基準価格より低い場合、価格点を減らす仕組みにする。新設する特別基準価格を下回った場合は価格点がゼロになる。2026年1月1日以降に発注する案件から適用する。
「東京都設計等委託実績評価型総合評価方式実施要綱」を改正する。価格点の現行算定式では、応札価格が基準価格と同じ場合に27点となり、そこから基準価格を下回るほど価格点が上がり、応札価格が0円の時に価格点が満点の30点になる仕組みだった。
要綱改正で基準価格と応札価格が一致した場合に価格点が30点満点となるよう算定式を改める。応札価格が基準価格を下回ると価格点は、これまでと逆に下がっていく。新たに特別基準価格を設け、これを下回った場合、価格点はゼロとなる。特別基準価格は予定価格と基準価格の差を基準価格からさらに引いた額とする。