「人と人をつなぐ力」が自分の強みだと感じている。さまざまな分野に関わりながら、手早く確実に業務を進めるデジタル部門で、その力を発揮してきた。「人の長所を掛け合わせ、よりよい仕事を生み出す橋渡しになりたい」と話す。
昨年は、国土交通省の地域交通DX推進プロジェクト「Project LINKS(プロジェクト・リンクス)」に参加。公共交通の時刻表やルートを規格化したGTFSデータや乗降実績データを使って地域交通を「見える化」し、EBPM(根拠に基づく政策立案)を後押しする取り組みに携わった。自治体や交通事業者と進める大規模なプロジェクトだ。
複雑化する交通分野の課題に向き合い、現場の聞き取りや実態把握、データ標準化、関係者との調整などに取り組み、情報技術にとどまらない幅広い力を身に付けた。
こうした経験と成果が評価され、9月の社内技術者発表会で優秀賞を受賞した。発表では技術力だけでなく伝え方も問われる。日頃業務で磨いてきた説明力が実を結び、自信にもつながったという。
さらに「会社の外からも土木を知りたい」との思いから、土木技術者女性の会にも参加。現場見学会の企画や働き方を紹介する冊子づくりにも携わり、現場と社会の両面から土木分野に貢献し続けている。
(パシフィックコンサルタンツ情報事業部空間情報室)(すえまつ・ななこ)









