首都高速道路会社の「高速大師橋更新事業」(東京都大田区~川崎市川崎区)が、世界的に優れた構造物を表彰する「IABSE AWARDS 2025」を受賞した。プロジェクト&テクノロジーアワードの「リハビリテーション(改修・再生)」部門で最優秀作品に選ばれた。日本企業だけで設計、施工した土木構造物が最優秀作品に選ばれたのは初めて。
スイスで14日に表彰式が開かれた。独自の架設システムを使って構造物の長寿命化工事を実施し、交通影響や環境負荷の低減、耐震性能の確保、維持管理性能向上などを実現した点が評価された。卓越した技術と持続可能性の両立も高評価を得た。
大師橋更新事業では、大田区~川崎市に架かる延長300メートルの橋梁を架け替えている。旧橋の隣に新橋を建設し、横にスライドさせ2週間で一挙に架け替える工法を採用。長大が基本設計を担当し、大成建設・東洋建設・IHIインフラシステム・横河ブリッジJVが実施設計と施工を担っている。完成は28年を予定する。






