◇最優秀に鳥取城跡擬宝珠橋復元など
土木学会(池内幸司会長)は、26日に「土木学会デザイン賞2025」の受賞作品を発表した。応募29作品を審査し、最優秀賞2件、優秀賞8件、奨励賞6件を選定した。表彰式は2026年1月31日に東京都新宿区の土木学会講堂で開く。表彰状の授与式や受賞者によるプレゼンテーション、受賞作品に対する選考委員の講評、来場者との質疑応答も予定している。
最優秀賞は「史跡鳥取城跡擬宝珠橋の復元」(鳥取市)と、「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」(前橋市)の2件を選んだ。
同学会景観・デザイン委員会デザイン賞選考小委員会の星野裕司委員長(熊本大学教授)は、講評で「ここ数年は公共空間としてどれだけ開かれているのか、整備後の持続性が確保されているのかなど、公共性の『質』が問われている」と指摘。土木構想物・空間にも「過ごす人がどれだけ長い時間、豊かな時を過ごせるかが強く求められていると思う」と話した。
デザイン賞は、土木構造物や公共空間を対象に、計画・設計技術、制度活用、創意工夫などの観点から優れた事例を表彰している。優れたデザインの指針を示すだけでなく、魅力の発信や創造的人材の発掘にもつなげる目的で毎年選定。01年度に同学会の景観・デザイン委員会が創設した。
各賞の概要はホームページ(https://design-prize.sakura.ne.jp/)で公開している。
優秀賞、奨励賞の受賞作品は次の通り。
【優秀賞】
▽さぬき市立「時の納屋」(香川県さぬき市)▽SHEEPATH PARK(シーパスパーク)(大阪府泉大津市)▽気仙沼復興照明計画(宮城県気仙沼市)▽MUFG PARK(東京都西東京市)▽多摩川スカイブリッジ(川崎市川崎区~東京都大田区)▽高尾山ふもと公園・案内川(東京都八王子市)▽MEIJI PARK(東京都新宿区)▽中之島通の歩行者空間化(大阪市北区)
【奨励賞】
▽富山市ブールバール広場再整備(富山市)▽アルミニウム合金製防護柵パノレール▽錦華公園(東京都千代田区)▽津久見川河川激甚災害対策特別緊急事業(大分県津久見市)▽とみぱーく(岐阜県富加町)▽遅野井川親水施設(東京都杉並区)。






