山梨県/塩川ダムで地域インフラ見学会開く/12家族参加

2025年12月2日 行事 [5面]

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 山梨県は、北杜市の塩川ダムで11月22日に「地域インフラ見学会」を開いた。児童・生徒15人を含む12家族が参加。堤体の内部や放水ゲートなどの見学でダムの役割を伝え、スケールの大きさも体感してもらった=写真。県が進める建設産業担い手確保施策の一環。社会インフラが地域の安全・安心を守る仕組みや、工事に携わる地域建設業の活躍、土木構造物の規模感などを伝える目的がある。
 塩川ダムは須玉町比志地先にある重力式コンクリートダムで、1998年6月に完成した。堤高79メートル、総貯水量1150万立方メートル。洪水調整や上水道用水の供給などに加え、放流水を利用して山梨県企業局が発電している。
 参加した子どもたちは「実際に見ると想像以上に大きくてインパクトがあった」「ダムなどのインフラが暮らしを守っていることが分かった」「発電や生活用水のためのものだと思っていたが、治水も重要と知った」「長い階段を下りる時、わくわくした」などと話していた。
 県は引き続き若い世代に建設産業の魅力を伝える見学会などのイベントを開催し、地元建設業を応援する方針だ。