住友電設/デフアスリート3人の健闘たたえる/大阪本社で報告会

2025年12月25日 行事 [9面]

文字サイズ

 住友電設は23日、東京2025デフリンピックでメダルを獲得した同社所属のデフアスリート3人を祝う祝賀・報告会を大阪市西区の本社で開いた。役員や社員ら約60人が出席し、手話による拍手で世界の舞台で活躍した選手らを迎えた。
 祝賀・報告会では女子バレーボールで金メダルに輝いた東京総務部の長谷山優美選手、卓球女子団体で銀メダルを獲得した東京総務部の亀澤理穂選手、男子サッカーで銀メダルを獲得した人事部の古島啓太選手が登壇。大会を振り返り、印象に残った試合や応援の力について語った。
 長谷山選手は準決勝のウクライナ戦を「最大のヤマ場だった」と振り返り、「チーム全員で流れを取り戻し、全勝優勝につなげることができた」と語った。前回大会の悔しさを糧に目標として掲げていた金メダルをつかみ取った。
 亀澤選手は「会場を埋め尽くす応援が本当に力になった」と述べ、女子団体で強豪国を相手に勝利を重ねた経験を振り返った。5大会連続となるメダル獲得にも触れ「支えてくれた多くの人の思いを感じながら戦えた」と感謝の言葉を口にした。
 古島選手は準々決勝のイギリス戦を挙げ「負ければ終わりの試合で逆転できたことが強く印象に残っている」とコメント。大会では準決勝進出を果たし、日本デフサッカー史上初となるメダル獲得につながった。
 同社は大会に「トータルサポートメンバー」と「ゲームズサポートメンバー」として協賛し、運営支援や選手サポートを展開。大会期間中は社員が各会場で応援に駆け付けるなど、全社を挙げて競技と仕事を両立する社員アスリートの挑戦を後押しした。
 谷信社長はあいさつで「日頃の鍛錬の成果を世界の舞台で存分に発揮してくれた。3人の果敢な挑戦は勇気と感動を与えてくれた」と称賛。今後のさらなる活躍とデフスポーツを通じた共生社会の実現への期待を述べた。最後は花束贈呈と記念撮影が行われた。