米スポーツ経済メディアが算出した2025年のアスリート副収入番付で、大谷翔平選手が推定1億ドルで1位に輝いた。名実ともにスポーツ界を代表する存在といえよう▼「光が多いところは影も強くなる」。ドイツの小説家ヨハン・ゲーテの言葉にあるように、華やかな世界でスーパースターがまばゆい光を放つ一方、裏側には残酷な現実も広がる。日本プロ野球の12球団では136人が戦力外通告を受け、大半は進路が未定という▼同学年でボートレーサーの友人も、瀬戸際に立っている。キャリア25年のベテランで、引退勧告基準に迫るぎりぎりの勝率で踏みとどまっている。先日、久しぶりに話すと「まだ辞めたくない」と悲壮な声で訴えた▼活況を呈している建設業界。ゼネコンや設備工事会社は、データセンター関連など旺盛な需要を背景に、過去最高の業績を予想する企業も多い▼対照的に帝国データバンクによれば、25年の建設業倒産件数は過去10年で最多となった。物価高騰に価格転嫁が追い付かず、後継者不足などもあり、中小企業でさらに増える可能性があると示唆する。何事も、表面だけでは真実に迫れない。








