東京ガスネットワーク/初の女性社員インストラクター誕生

2026年3月13日 企業・経営 [4面]

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 東京ガスの子会社でガス導管事業などを手掛ける東京ガスネットワーク(東京都港区、沢田聡社長)は、設備などの維持管理業務で技術や顧客対応が優れている社員に付与する「インストラクター」に、女性社員を初めて認定した。今後は女性社員への技能承継に力を入れ、スキルアップを後押しする。安心して働ける環境も整える。
 インストラクターに選ばれたのは遠藤麗さん。工業高校を卒業後、2010年に入社した。ガスの圧力を調整する機械のメンテナンスなどを担当している。今後は工事本支管や工事供給管、設計、保全などに関する技術を伝える「導管インストラクター」として、後進の育成なども担当する。
 入社後は女性として初めて供給分野に配属された。周りは男性社員ばかりで、工事に使う機具はどれも重かった。作業を遅らせないため「週3回くらいジムに通って体力をつけた」という。
 現在でも後輩を指導する機会は多い。同じことを伝えても人によって理解度に違いがある。このため、「どういう風に伝えたら伸びるのかを考え、日ごろから接する」ことを心掛けている。導管インストラクターとして研修センターの講師を務めることになる。「今まで関わらなかった女性の後輩にも教える機会が増えると思うので頑張りたい」と話している。
 同社は社内認定として「マイスター・インストラクター制度」を設けている。ベテラン社員のスキルや技術、経験を若手に伝えるのが目的。認定級は上から順にS級、A~C級。マイスターとインストラクターはS級保有者から推薦・審査で選んでいる。
 マイスターは自ら手を動かして行う保安分野などが対象で、03年に認定を始めた。インストラクターは05年にスタートした。女性社員の認定は両資格で初めて。同社の女性社員は現在約400人在籍している。
 9日に東京ガスネットワーク本社で開いた認定式で、沢田社長は「遠藤さんに続くマイスターやインストラクターが誕生するように、安心して生き生きと働き、キャリアを重ねられるよう会社として支援していきたい」と述べ、女性が活躍できる環境整備を加速する方針を示した。