鹿島/太径鉄筋を全自動配筋/現場内で大型ユニット製造効率化、歩掛かり5割向上

2026年3月19日 技術・商品 [3面]

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 鹿島ら4社は、太径鉄筋を全自動で配筋する工法を開発した。多関節型ロボットと専用ツールを活用し現場内に設けた工場で、大型鉄筋ユニットを全自動で製造する。重量物の人力作業を大幅に削減して安全性を高めるだけでなく、従来工法に比べ鉄筋ユニット製造の歩掛かりが50%程度高まる。原子力関連施設や火力発電所などを想定し、太径多段配筋が必要な工事に展開していく。
 「鉄筋自動プレファブ工法」として、カジマメカトロエンジニアリング(東京都港区、池田邦彦社長)やスターテクノ(愛知県大口町、塩谷陽一社長)、岡部と共同開発した。宮城県女川町の東北電力女川原子力発電所の工事に採用し、安全性と生産性の向上効果を確認した。
 ロボット技術と制御システムを組み合わせ配筋・結束作業を全自動化する。大型で高重量な鉄筋の全自動製造が可能になった。鉄筋ユニットの自動組み立て工場を建設現場に設ける。
 天候に関係なくユニットが製造できる。配筋ロボットが自動で鉄筋束から1本ずつハンドリングし、鉄筋ユニットの運搬台車と連動して格子状に配筋する。
 機械結束が難しかった太径鉄筋に対応し、開発したフック式結束金物を使って結束ロボットで鉄筋交差部を自動結束する。対応可能な鉄筋は直径30ミリ超の「D38」と「D35」の2種類。最大で寸法12メートル×12メートル、重量13トンの鉄筋ユニットが製造可能だ。
 配筋・結束作業の全自動化で、必要な人力作業は鉄筋束の投入や完成ユニットの移動、結束金物の供給などに限定できる。熟練鉄筋工の負担を大幅に軽減。担い手不足の補完にも期待する。