高砂熱学工業/グリーン水素の供給網構築実証事業に参画/液体で運搬

2026年5月1日 技術・商品 [3面]

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 高砂熱学工業は、再生可能エネルギー由来の電力でつくる「グリーン水素」を東京都心で活用するため、安全に効率良く運ぶサプライチェーン(供給網)の構築実証事業に参画した。水素を大量に溶け込ませ常温・常圧で扱える液体「メチル・シクロ・ヘキサン(MCH)」を利用。小型の水素供給装置を開発し、茨城県内の同社施設で生成した水素を都内のレストランで使う流れを検証する。
 参画するのは▽新明和工業(兵庫県宝塚市、五十川龍之社長)▽高圧ガス工業(大阪市北区、黒木幹也社長)▽水素コンロなどを手掛けるH2&DX社会研究所(東京都千代田区、福田峰之代表取締役)-の3社が進める事業。2024年度に都の「MCHを用いた都市部における汎用(はんよう)水素利用技術開発・実証事業」に採択された。
 事業期間は25年2月~27年3月。高砂熱学工業は、高砂熱学イノベーションセンター(茨城県つくばみらい市)で水素を製造する。水素ガスをMCHに変換したり、MCHから水素を取り出したりする汎用的な利用装置の実証も担う。
 MCHはトルエンに水素を添加してつくる。同じ条件下で比較した場合、気体として扱うよりも体積当たり約530倍の水素が運べる。政府は液化水素やアンモニアと並ぶ「水素キャリア」として注目。技術的な課題の解決を支援している。