戸田建設/超高強度吹付コンクリート工法を初適用/従来の3倍以上の長期強度実現

2026年3月27日 技術・商品 [3面]

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 戸田建設は、施工中の道路トンネルに超高強度吹き付けコンクリート工法を初適用した。トンネルの掘削直後に地山安定や耐久性を確保する技術。初期強度が早期に発現し、従来の吹き付けコンクリートに比べ3倍以上の長期強度も備える。特殊な施工機械を追加せずに導入可能。配合の最適化でコストも抑えている。
 「Multi Effect工法UHS(Ultra High Strength)」を適用したのは、西日本高速道路会社が発注した「広島呉道路吉浦トンネル工事」の拡幅部。従来の吹き付けコンクリートで施工後28日目で発現していた強度が、施工後1日で確保できる。
 液体と粉体をハイブリッドさせた急結剤を使っている現場であれば、特殊な施工機械を追加せずに導入できる。高強度化に伴いセメント量は増加するが、急結剤の添加率を最適化すればコスト上昇を最小限に抑えられる。
 吉浦トンネルの現場では、水セメント比(W/C)を32・5%まで低減した高強度配合にしながら、施工に必要な流動性を確保。施工性を確保しつつ、目標とする強度発現が得られることを確認した。
 今後は地山条件の厳しいトンネルや大断面トンネルなど、高度な変位抑制が求められる工事に適用を拡大。施工データを蓄積し、施工法の確立と適用条件の明確化の両立を目指す。