鹿島/外ケーブル補強工法をUFC道路橋床版交換に国内初採用

2026年4月7日 技術・商品 [3面]

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 鹿島は、高速道路橋の既設RC床版を「超高強度繊維補強コンクリート(UFC)道路橋床版」に取り換える工事に、外ケーブルで鋼桁を補強する工法を採用した。RC床版に比べ軽量なUFC道路橋床版と鋼桁補強による上部工の重量増加を最小限に抑え、耐震性の大幅な向上と工期の短縮にも貢献する。UFC道路橋床版を用いる高速道路橋の大規模リニューアル工事で導入を拡大するため、技術をさらに改良していく。
 外ケーブル補強工法と組み合わせたUFC道路橋床版への交換は、中日本高速道路名古屋支社が滋賀県彦根市で進める「名神高速道路(特定更新等)河内橋他1橋床版取替工事」の現場で、2025年6月と11月にそれぞれ採用、施工した。鋼単純合成鈑桁橋長29・1メートルにわたる範囲で、UFC道路橋床版に44枚(上下線各22枚)取り換えた。鹿島によると国内で初の事例になる。
 UFC道路橋床版は、阪神高速道路会社と共同開発した。既設RC床版を現行設計基準に対応したプレストレストコンクリート(PC)床版に取り換える場合、鋼桁補強や耐震補強が必要になる場合がある。ただフランジの増厚や補強部材を追加する従来工法は重量が大きく工費もかさむ。そこで鋼桁補強を最小限に抑え、取り換え期間中の補強作業が不要になる外ケーブル工法を組み合わせることにした。
 外ケーブル工法は、ケーブルを鋼桁下部に配置して定着部や偏向部を介しケーブルを緊張することで、鋼桁上部からの負荷に対する耐力を向上させる。PC橋に用いられることが多い補強工法になる。