回転窓/雪解けは訪れたか

2026年4月22日 論説・コラム [1面]

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 ふとした瞬間、学生時代に経験した就職活動を思い出す。説明会に参加して企業研究をしたり、徹夜で履歴書を書き上げたり。疲れ切った状態で足取り重く試験会場へ向かった。思い通りの結果が得られず、焦りだけが心に積もっていった▼世はまさに不景気。大卒者の就職内定率は77%と低迷し、極寒の就活戦線だった。面接試験で自分のセールスポイントをすらすらと話すライバルを、うらやましく、時に恨めしく思った▼非正規雇用率が他世代よりも高水準にある氷河期世代を対象に、国は新たな支援プログラムを発表した。就職から定着までを行政が一体となってサポートする手厚い内容だ▼資格取得やキャリア形成などを目的としたリスキリングも後押しする。自力では難しい現状打破を国が支援することに異論はない。けれども、遅きに失していると感じるのは、当事者である世代だからだろう▼とはいえ、働きながら大学に通う人がいるように、学び直しに遅過ぎることはない。小欄も英会話ができるようになりたいと思い、駅前ならぬ「おうち留学」を始めた。〈あの時やっておけば良かった〉と後悔しないためにも。

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