北海道開発局は、2026年度北海道開発事業費による経済波及効果の試算結果を公表した。26年度の事業費6827億円から用地費と補償費を除いた直接需要額は6586億円。これに伴う生産誘発額は1兆1696億円で、経済波及効果は事業費の約1・8倍に上ると試算した。就業者誘発数は、道内総就業者数(約264万人)の約2・7%に相当する7万1877人と見込まれる。
経済波及効果は、15年北海道産業連関表や23年度道民経済計算などを用い、道開発事業費による発注工事が建設に及ぼす経済効果と、その建設業との取引による他産業への波及効果などを試算した。
生産誘発額のうち工事の施工に携わる建設業での誘発額は6610億円と、全体の56・5%(前年度比0・1ポイント上昇)を占める。そのほかは建設機械リースなどのサービス業が1864億円、製造業が961億円、金融・保険・不動産が798億円、商業が552億円、運輸・情報通信が541億円、電力・ガス・熱供給・水道が180億円など幅広い業種への波及が見込まれる。
就業者誘発数は建設業が49・6%(12・6ポイント低下)の3万5636人を占め、以下、サービス業が1万9464人、商業が6820人、運輸・情報通信が3625人、製造業が2840人、金融・保険・不動産が2282人、農林水産業が691人、電力・ガス・熱供給・水道が264人、鉱業が178人などとなっている。
このうち開発局が実施する直轄分の直接需要額3473億円に対する生産誘発額は1・78倍の6194億円と試算。圏域別で最も生産誘発額が大きいのは道央の2719億円で直接需要額に対する経済波及効果は1・72倍。経済波及効果が最も大きいのは道北と十勝の1・85倍となっている。
直轄分の就業者誘発数は、全道で約4万1400人が見込まれ、圏域別では道央が約1万8500人、道南が約3600人、道北が約9200人、オホーツクと十勝が約3200人、釧路・根室がそれぞれ約3600人と試算する。
圏域別の経済波及効果は次の通り。▽圏域=予算額/生産誘発額(経済波及効果)。
▽道央=1577億円/2719億円(1・72倍)▽道南=301億円/547億円(1・82倍)▽道北=703億円/1300億円(1・85倍)▽オホーツク=315億円/576億円(1・83倍)▽十勝=270億円/500億円(1・85倍)▽釧路・根室=307億円/552億円(1・80倍)。






