日建連会員/25年度の建設受注、9・9%増/5年連続増、過去20年で民間最高水準

2026年4月30日 行政・団体 [2面]

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 日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)が会員92社を対象に集計した2025年度の受注総額は、前年度比9・9%増の21兆2110億円となり、5年連続で増加し、20兆円の大台を超えた。民間は資材費や労務費の上昇を反映した適正価格での受注が進んだことなどを背景に増加。直近20年間では最も高い受注額を確保した。官公庁も14年以来の5兆円台となった。
 国内は9・8%増の20兆4547億円、海外は14・0%増の7565億円。国内の内訳は民間が15兆4076億円(前年度比10・9%増)、官公庁が5兆0030億円(7・1%増)だった。
 民間は製造業が3兆0779億円(3・7%減)、非製造業が12兆3297億円(15・2%増)。非製造業では不動産業が25・2%増と顕著に増加。再開発事業などを含むサービス業も高水準で推移し全体を押し上げた。製造業は前年度比減少となったが、工場案件が増加しており、投資の再開・回復の動きがうかがえる。
 官公庁は国の機関が2兆9976億円(3・3%減)、地方の機関が2兆0054億円(27・6%増)。国機関の発注者別内訳は、国が1兆7617億円(4・1%増)、独立行政法人が3913億円(37・6%増)、政府関連企業が8445億円(24・8%減)。地方機関は、都道府県が7311億円(85・9%増)、市区町村が8207億円(6・8%増)、地方公営が2371億円(9・9%減)、その他が2163億円(47・5%増)だった。
 日建連は26年度の見通しとして「これまでのような伸びが続くかは不透明で、施工能力の制約や利益率の改善を踏まえた受注活動を展開するだろう。急拡大よりも横ばいに近い推移になるのではないか」と分析する。外部環境としては、「資材価格への影響や世界情勢が建設需要に波及する可能性があり、今後の動向は引き続き注視が必要となる」と見る。