大成建設は、自社開発の環境配慮コンクリート「T-eConcrete」を使って鉄道用枕木を試作した。従来製品に使用するセメントの大部分を製鉄副産物の高炉スラグに置き換え、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を最大90%削減する。T-eConcreteの用途を拡大し、欧州をはじめ各国の需要と規格に合わせた海外展開を推進する。
三井物産とコンクリート枕木の欧州トップメーカーであるドイツのPCM RAILONE AG(バイエルン州ノイマルクト)と共同で開発・製造し、試作に成功した。
T-eConcreteの技術を応用して試作した鉄道用コンクリート枕木は、高炉スラグの有効活用に加えCO2を吸収した炭酸カルシウムを練り混ぜることで、コンクリート内部にCO2を固定。従来製品に比べ製造時のCO2排出量を80~90%削減する。
T-eConcrete製枕木は、材齢1日で1平方ミリ当たり45ニュートン(N)以上、材齢7日で同50N以上の高強度を発現する。プレキャスト(PCa)コンクリート製品の製造工程で強度発現を促すための蒸気養生が不要になり、蒸気発生に必要なエネルギーを削減できる。
大成建設によると、T-eConcrete製枕木の海外展開には現地の材料使用が鍵を握る。そのため欧州で調達可能な材料でコンクリートを配合設計した。枕木製造に必要なコンクリートの流動性と早期の高強度発現性を発揮し、現地での試作が可能になった。今後は商品化に向け、材料の一つである炭酸カルシウムも欧州製品に切り替えていく。







