回転窓/思い出の残し方

2026年5月18日 論説・コラム [1面]

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 かつて愛用していたフィルムカメラを、家の引き出しにしまったままどれくらいの年月がたっただろうか。いつしか便利なデジタルカメラに興味が移り、すっかり縁遠くなってしまった▼2年前の本欄で、若者の間でふた昔ほど前に発売されたコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)がブームになっていることに触れた。人気は続いているようで、理由がいくつか挙げられている▼その一つは、スマホとは違う風合いの写真を撮れること。どこか懐かしさを感じる画質も魅力で、操作も簡単なため気軽に撮影を楽しめる▼そうしたオールドコンデジで撮った写真をSNSにアップし、共有する人が増えたことも、ブームを後押しした。写真のプリント需要は以前と比べ減少したが、印刷するだけでなくフォトブックにするなど、写真の楽しみ方や思い出の残し方は広がっている▼引き出しから救助したカメラを手にすると、仕事や旅先での撮影場面が頭に浮かぶ。久しぶりにフィルムを入れてみようか。きちんと撮れているかどうかは、プリントしてみないと分からない。そんな一枚一枚との出会いも、今となっては新鮮に感じられる。

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