土木学会(池内幸司会長)は18日、2025年度の土木学会賞を発表した。応募総数252件の中から、功績賞や技術賞など19部門で計122件を選定した。表彰式は6月12日に東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開く。=10面に功績賞以外の各部門の詳細
土木工学の進歩や土木事業の発達、学会活動の運営に多大な貢献があった会員に贈る功績賞には▽家田仁(政策研究大学院大学シニアフェロー)▽加藤一正(エコー特別顧問)▽木村定雄(金沢工業大学工学部環境土木工学科教授)▽桑原雅夫(日本大学理工学部交通システム工学科客員教授)▽清水康行(北海学園大学工学部特任教授)▽建山和由(立命館大学総合科学技術研究機構教授)▽田中清剛(都市活力研究所顧問)▽田中仁(東北大学総長特命教授、東北大名誉教授、アルファ水工コンサルタンツ技術顧問)▽土田孝(土田地盤工学研究所代表)▽中村晋(日大工学部上席研究員)▽橋本典明(沿岸技術研究センター参与、九州大学名誉教授)▽村上章(京都大学大学院総合生存学館学館長・教授、京大名誉教授)-の12氏を選んだ。
家田氏は、交通・都市・国土学を専門に理論構築と政策提言を行い、土木工学や土木事業の発展に貢献してきた。加藤氏は、港湾・海岸工学分野で長周期波が海浜変形や漂砂現象に及ぼす影響に着目するなど港湾・海岸工学の基礎知識と設計思想の発展に大きく貢献。木村氏は、トンネル構造物の調査、計画、設計、施工、維持管理研究と実装技術の展開に尽力した。
桑原氏は、交通工学分野で渋滞現象を時間軸で捉える動的交通量配分理論を先導し、交通計画・運用の学理を数理的に深化させた。清水氏は、水工学分野で物理過程に基づく数値解析モデルを体系的に構築し土木工学分野の学術の深化に貢献。建山氏はICTやセンサー技術をはじめとする新技術を土木施工に導入して、効率化や省人化に取り組んだ。
田中清剛氏は、地方行政で基盤施設や拠点開発を担当し、土木事業の推進に貢献。田中仁氏は、波・流れによる底面乱流境界層や砂移動現象の研究をベースに、海岸・河口の地形変化に関する研究を進めた。土田氏は、地盤挙動やメカニズム解明に関する基礎研究から、地盤の評価手法や港湾施設の設計基準に結び付く実務的研究まで幅広く取り組んだ。
中村氏は、地震工学分野で地盤震動、地中構造物、斜面を対象に、被害調査・分析、実験、解析、信頼性評価を一貫して展開してきた。橋本氏は、海岸工学、港湾工学分野の発展に貢献した。村上氏は、応用力学分野で数値解析法の開発とその利用など先駆的な研究を実施した。







