大阪府都市整備部/城北立坑築造工事の工期延長/地下水流入、今夏までに検討会議

2026年5月19日 行政・団体 [8面]

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 大阪府都市整備部は寝屋川北部地下河川整備に伴う城北立坑築造工事の工期を延長する。立坑内への地下水の流入が確認されたため、原因を解明し、対策工法を検討する必要があると判断した。今後、有識者会議で原因究明と対策工法の選定を進める。現時点で地下水の流入は停止しており、周辺への影響は確認されていないという。担当者は今夏までには会議体を立ち上げたいとしている。
 工事名は「寝屋川北部地下河川城北立坑築造工事」。施工者は戸田建設・ハンシン建設・大容建設JV。現工期は6月30日まで。城北立坑は鶴見調節池のシールド発進基地として大阪市城東区関目2に築造しており、規模は掘削深さ102・2メートル、外径34・8メートル。自動化オープンケーソン工法で施工した。底盤コンクリートの打設に備え、ケーソン内の水を抜こうとしたところ地下水の流入が確認された。新たな工期は有識者会議での検討結果や対策工法の内容を踏まえて設定する。
 寝屋川北部地下河川は寝屋川流域総合治水対策の一環として整備する地下放水路。寝屋川市や門真市から大阪市都島区に至る全長14・3キロを、主に道路下に築造し、流域北部の浸水被害軽減と治水安全度の向上につなげる。全体のうち鶴見立坑~讃良立坑間6・6キロと、鶴見立坑~松生立坑間3・1キロの計9・7キロが整備済みで、暫定供用している。
 未整備区間は鶴見立坑から大阪市都島区に設置予定のポンプ場までの約4・6キロで大深度地下を一部使用して整備する。うち鶴見調節池は城北立坑~鶴見立坑(大阪市鶴見区横堤4)間延長1779メートルにシールド工法での整備を計画している。
 今回の工期延長を受け、府は地下水流入の原因と対策を整理した上で、今後のシールド工程への影響を精査する。2027年1月ごろの掘進開始を目指していたが、対策次第でシールド本体の施工計画を見直す必要も出てきそうだ。