神戸市と、オリックス不動産ら7者の企業グループが計画する「市役所本庁舎2号館再整備事業」が本格着工し、12日に起工式が開かれた。民間活力を導入し、本庁舎2号館(中央区加納町6)を神戸の新たなランドマークとなる高層複合ビルに建て替える。規模はS・SRC・RC造地下2階地上29階建て延べ約7万7000平方メートル。行政のほか商業施設、オフィス、高級ホテルの機能が入る。設計・監理を竹中工務店・日建設計JV、施工を竹中工務店が担当。2029年9月の完成を目指す。
22年度に神戸市が同グループを再整備事業者に選定。代表企業のオリックス不動産をはじめ阪急阪神不動産、関電不動産開発、大和ハウス工業、芙蓉総合リース、竹中工務店、安田不動産で構成する。70年の期間で定期借地権を設定し、行政機能部分を除く施設の運営を手掛ける。
複合ビルの最高高さは約135メートルに及ぶ。地下1階~地上2階に市民利用空間と商業施設、中間免震層を挟んで市庁舎機能を5~8階に配置。9~18階をオフィスとし、高層階で兵庫県初となる五つ星級のラグジュアリーホテル「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」が開業する。環境配慮では、建物全体で神戸市が定める建築物総合環境評価制度(CASBEE神戸)Sランク、市庁舎部分でZEB Oriented相当の認証を取得する。
地下1階で東側の三宮地下道と接続、三宮の各鉄道駅と直結する。駅から南のウオーターフロント方向に人流を呼び込み、都心の回遊性向上が期待される。
式典で久元喜造市長は「15年に三宮再整備ビジョンを打ち出して以降、きょうを無事迎えられることができ感慨深い。新たな2号館は神戸の街を再生するとともに都心のにぎわい・回遊性の創出という重要な役割を持つ。施工者と共に安全に工事を進めていく」とあいさつ。
オリックス不動産の北村達也社長は「当プロジェクトは市庁舎の建て替えにとどまらない新たな挑戦に位置付けている。三宮とウオーターフロントの結節点に、神戸の未来を象徴する新たな都市拠点が誕生する。次世代に愛される神戸のランドマークを作るため、事業者一丸で取り組む」と話した。竹中工務店の佐々木正人会長は「プロジェクトの重要性を再認識し、身の引き締まる思いだ。安全と品質を第一に施工に努める」と語った。
最後に関係者が鍬を入れ、建物の無事完成を祈願した。








