関西大学は千里山キャンパス(大阪府吹田市)内の学生会館「誠之館群」の建て替え事業に着手する。現存する複数の施設を集約し「(仮称)新・誠之館」として整備する。エントランス空間には大阪・関西万博の大屋根リング木材を活用し、規模はS造11階建て延べ約2万2000平方メートルを見込む。基本設計は東畑建築事務所が担当。施工は竹中工務店が担う予定で、2027年4月の着工、29年3月の竣工を目指す。
誠之館群は課外活動団体の活動拠点で、2号館から8号館まで7施設が設置されている。いくつかの建物は建設から50年以上がたち、施設の老朽化が進む。
新・誠之館のコンセプトは「アクティブ・グリーンヒル・キャンパス」。同キャンパスは丘陵地にあり15メートル以上の高低差があるが、敷地ほぼ中央の傾斜地に建設する新施設には複数の階層に出入り口を設け、キャンパスの回遊性とにぎわいを高める。全ての学生・教職員が利用できるトレーニングジムや共通講義空間、音楽・スポーツの活動機能などを配置する。
同大学は、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで中小企業・スタートアップの技術力や成果を発信する企画「リボーンチャレンジ」で教育機関として唯一選定されるなど、万博の構想段階から関わってきた経緯がある。新施設1階のエントランスは、万博の大屋根リングの柱や梁約300本を使用した空間とし、「多様でありながら、ひとつ」という理念を継承する。
18日の記者会見で高橋智幸学長は、「課外活動の有無を問わず多様な学生が集い、交流と成長を促す環境を整備していきたい」と語った。







