土木学会建設マネジメント委員会(石原康弘委員長)は、「新教科書作成企画小委員会」を設置し、建設マネジメントを体系的に学べる新たな教科書づくりに乗り出す。これまでの活動成果や他学会のマネジメント技術の動向などを踏まえ、「建設マネジメント学」を体系化する。石原委員長は「若手技術者や、これから建設産業への入職を希望する大学生、大学院生に向けた、インフラマネジメントの入門書、指南書を意図している」と話す。
建設マネジメントは、品質、コスト、工程、安全管理だけでなく、調達・契約や公共投資政策、建設産業政策、人材育成まで幅広い分野に及ぶ。ノウハウの多くは、技術者や技能者の経験や勘に頼る「暗黙知」として受け継がれており、体系的に伝えることが難しかった。
石原委員長は、少子高齢化や担い手不足が進む中、「共通するノウハウを形式知化し、技術者同士で共有できる仕組みが必要だ」と指摘。教科書づくりを、マネジメント技術を体系化する取り組みの柱とする。
これまで『社会基盤マネジメント』(堀田昌英、小澤一雅著、技報堂出版)、『建設マネジメント原論』(國島正彦、庄子幹雄編、山海堂)などが出版されてきた。過去の内容を踏まえながら、内容を更新し、若手にも分かりやすい教科書を目指す。理論を並べるだけでなく、現場に配属された若手技術者が段取りなどを実感できる「実践的で親しみやすい内容にする」(石原委員長)という。「いきなり漫画は難しいが、読みやすいものにしたい」と話す。
完成までには数年かかる見通し。編集方針を年度内に固め、来年度から執筆に入る。








