回転窓/やる気より、結果

2026年9月29日 論説・コラム [1面]

文字サイズ

 仕事について「モチベーションが上がらない」と思い悩むこと自体は、決して悪いことではない。自分の仕事と向き合っているからこそ、迷うこともある。ただ、それを成果が出ない理由にしてしまうのは、いかがなものか▼仕事で問われるのは、「頑張ったか」より「結果を出したか」だ。どれだけ努力したか、どんな思いで取り組んだか。それらは本人にとって大切だろう。だが、顧客や会社が最後に求めるのは、その先にある成果だ▼もちろん、組織には人を育てる責任がある。研修や経験の機会を用意し、能力を伸ばせる環境を整える。だが、与えられた機会を生かすのは本人だ▼組織と個人の責任の境目が、どんどん曖昧になってはいないか。能力を高めるには、自ら学び、努力する姿勢が欠かせない。「やる気が出ない」「環境が悪い」と言い続けていれば、いつしか自分の課題まで周囲の責任にしてしまう▼モチベーションは上がったり下がったりする。そんなものに、仕事の成果まで付き合わせる必要はない。やる気があるから結果を出すのではない。結果を出すために、自分を動かす。結局、仕事とはそういうものなのだ。

同一ジャンルの最新記事


2026年9月28日 [1面]

2026年9月25日 [1面]

2026年9月24日 [1面]

2026年9月18日 [1面]

2026年9月17日 [1面]