東北地方整備局は24日、「国道398号石巻バイパス(沢田工区)」(延長5・8キロ、宮城県石巻市真野~女川町浦宿浜)の起工式を石巻市沢田新平形で開いた。交通の安全・安心や救急医療搬送など多岐にわたる地域課題を見据え、信頼性の高い道路ネットワークを構築する。小林徳光宮城県副知事と小島優東北整備局長、見坂茂範参院議員、東北国道協議会の佐藤信秋顧問ら13人が盛り土に鍬入れし着工を祝った。
起工式には関係者ら約50人が出席。小林副知事は「地域の安全で安心な暮らしと社会活動の発展に大きく寄与するものだ」と村井嘉浩知事のあいさつを代読した。齋藤正美石巻市長は「魅力ある地域づくりを推進する上で、広域連携の強化が図られる」と期待。須田善明女川町長は「三陸自動車道へのアクセス道路の整備を30年以上要望してきた。開通を心待ちにしている」と歓迎した。
国道398号は女川町と石巻市をつなぐ唯一の幹線道路。海沿いの低地を通過するため、災害時は浸水被害が想定される。連続した急カーブもあり、救急搬送や物流の効率化にも課題があった。小島局長は「課題の解消効果を一日でも早く発揮できるよう、安全・着実に工事を進めていく」と力を込めた。
鍬入れ後は、阿部俊彦仙台河川国道事務所長が工事開始を発令。バックホウがパワーブレンダーで地盤改良を始め、工事に着手した。
石巻バイパス(延長11・9キロ)は、09年に南境工区、18年に大瓜工区が開通。沢田工区のみを残している。同工区は22年に直轄権限代行として事業化した。トンネル2本、橋梁三つを整備し、総事業費は約240億円を試算している。現在は用地買収しながら地盤改良工事に取り組んでいる。用地取得率は6%で、開通時期は未定。








