来年の手帳が文具店などに並び始め、毎年愛用している手帳を早速購入した。仕事ではカレンダーアプリなどを利用しているが、二度手間と分かりながらも手書きの手帳はなかなか手放せない▼手帳は単なるスケジュール管理だけでなく、目標設定やタスク管理、アイデア整理、反省の記録などを行うためのツールにもなる。建築家の内藤廣氏は1985年、35歳の時からA5判の能率手帳にすべての情報を詰め込むことを習慣にしている▼日々の予定はもちろん、その時々で思いついたこと、記憶に残しておきたいこと、旅先や設計中のプロジェクトのスケッチ、仕事やプライベートなことまで、ありとあらゆる情報を手帳に貼り込む。年末には2倍か3倍の厚さになるそうだ▼一人の建築家の手帳を介して思考の軌跡をたどる展覧会が昨年7~9月に都内で開かれた。40年分の手帳を年代別に展示。会期中週3日だけの開館にもかかわらず、延べ6万人が来場したという▼展示された手帳をつづった書籍『内藤廣手帳1985-2025』(グラフィック社)が出版された。どんな時も建築的思考をやめなかった姿勢を読み解きたい。








