論説・コラム

回転窓/廃校をどう利用するか [2015年7月24日1面]

 少子化や過疎化を背景に、過去10年で2000校以上の公立学校が廃校になっているという。残った校舎をどう扱うかは、地方自治体にとって悩みの種だ▼文部科学省は、廃校を積極的に利用した事例として「50選」をホームページで紹介している。デイサービス施設など高齢者向けの事例が多いのは、超高齢社会に入った日本の現状の反映だろう。その他事例も、地域コミュニティー拠点など、今いる住民を主な対象にした事例が目立つ...続きを読む

回転窓/コンペから広がるつながり [2015年7月23日1面]

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町が復興の橋デザインコンペを行った。1案に絞り込むことができず、2案を優秀賞としてさらに精査することに▼「『決定したが駄目でした』となってはいけない。実現性という視点も含めて考えざるを得ない」。佐藤仁町長は、慎重な判断を下した理由をこう話した▼コンペには、復興へと進む同町への関心を高める狙いもあった。代表が35歳以下という条件だけで、子どもでも応募可能にした。「...続きを読む

拡大市場-物流デベロッパーの戦略・中/標準化するハイスペック施設 [2015年7月23日1面]

 ◇建設コスト上昇への対応課題
 多層階で延べ床面積が数万~10万平方メートルを超えるマルチテナント型物流施設(LMT)。ランプウエーやスロープを設けてトラックが上層階に直接乗り入れ、各階には広い車路と高床式のトラックバースを備える。一度に数十台のトラックが同時に積み降ろし作業ができ、フロア単位・区画ごとの複数テナントへの賃貸も容易だ。こうしたLMTの標準仕様に加え、近年は免震構造や非常用発電機...続きを読む

回転窓/朝も夜も早くが大事 [2015年7月22日1面]

 長時間労働を断ち切る方法として早朝勤務を推し進める動きが官民で活発化している。霞が関の官庁街では「ゆう活」と銘打ち、7月と8月は朝早くに仕事を始め、早く退庁する運動を展開中だ▼民間企業でも、深夜残業を禁止し、早朝勤務で手当を増額したり、朝食を提供したり。あの手この手で働き方を変えようという取り組みが進んでいる▼仕事の拘束時間が長く、夜遅くまでの残業も当たり前という風潮が日本にあったのは事実。家庭...続きを読む

拡大市場-物流デベロッパーの戦略・上/3PL・Eコマースがけん引 [2015年7月22日1面]

 人々の暮らしや企業の経済活動を支える物流ネットワーク。近年、その要となる大型物流倉庫の開発が相次いでいる。市場を主導するのは、物流不動産専門のデベロッパー。物流のアウトソーシングやインターネット通販の急拡大など物流サービスのニーズが多様化していることを背景に、デベロッパー各社の開発意欲は強く、施設の供給量は高水準が続いている。建設会社にとっても受注戦略上の重要度が増している。物流不動産開発の「今...続きを読む

建設広報協会/国づくりフォトコン/最優秀作品「夕暮れの新湊大橋」に [2015年7月21日12面]

 建設広報協会(伴襄会長)が主催する第20回「豊かで住みよい国づくり」フォトコンテストの入賞作品105点が発表された。応募2084点の中から最優秀賞(国土交通大臣賞)に選ばれたのは、富山県在住の後谷弘さんの「夕暮れの新湊大橋」。夕暮れの立山連峰をバックに日本海側最大級の斜張橋を撮影した。このほか優秀賞4点、特選5点、審査委員特別賞5点、入選30点、佳作60点が選ばれた。
 コンテストは、毎年7月...続きを読む

回転窓/海洋生物を守る [2015年7月21日1面]

 ものを数える時に数をごまかすことを「サバを読む」という。このサバは魚の鯖のことだと長年思っていたが、どうも語源には諸説があるらしい▼こんな説が。鮨屋で客が食べた鮨の数を忘れないように、板前が鮨を握るたびに飯粒を一つずつ置いていく。その飯粒を「生飯(さば)」といったからという説。仏様に捧げるために取り分ける飯を「散飯(さば)」と言うが、この量が少ないからというのもある▼いずれも数にまつわることだが...続きを読む

回転窓/サンマと建設業 [2015年7月17日1面]

 夏にみかんを食べたいという商家の若旦那のために、番頭が町中を回ってようやく見つけたみかんの値段が一つ千両…は落語の「千両みかん」。時期外れとはいえ、みかん一つに千両とはやはり法外である▼先日、東京・築地市場に初入荷したサンマの卸値が1匹当たり2500円とのニュースに驚かされた。入荷量が極端に少なかったためで、築地の初荷としては過去最高値という▼ハウス栽培の普及で季節を問わず手に入るみかんと異なり...続きを読む

回転窓/人材不足と生涯現役 [2015年7月16日1面]

 先日、還暦を迎えた業界関係者を取材する機会があった。新しい職場での仕事への意気込みを力強く語る姿が印象的だった。定年の60歳が分かれ目とされた昔と違い、今はその境が分からないほど元気な「生涯現役」の高齢者が社会にあふれている▼人数が多い団塊世代の一斉リタイアの影響が危惧された「2007年問題」。65歳までの雇用延長などによって5年後の「2012年問題」へと先送りされたが、この間に東日本大震災や政...続きを読む

ワールドワイド/中小・中堅の海外進出、診断士が展開戦略指南へ [2015年7月15日12面]

 中堅・中小建設業者の海外進出を後押ししようと、国土交通省が企画したインドネシア訪問団。同国への進出意欲を持つ企業が全国から13社集まり、各社から計19人が参加した訪問団が6月15日から19日までの日程で、現地や日系の建設会社、大学、公的機関などを回った。訪問から1カ月近くが経過、訪問団へ参加を通じてそれぞれ描いた進出イメージを具体的な戦略にどう落とし込むか。参加各社が戦略を練るために中小企業診断...続きを読む

回転窓/16歳の死と託された望み [2015年7月15日1面]

 小児がんの専門医で俳人の細谷喨々に、病気で亡くなった子どもたちのことを詠んだ句がある。〈朝顔の花数死にし子等の数〉▼朝の間に美しく咲く朝顔も、昼を待たずにはかなくしぼんでしまう。その花を数えているうちに、幼くして死んだ子どもたちの顔が一つ一つの花に重なって見えてきたのだという。『NHK俳句 子どもを詠う』(西村和子著、NHK出版)から引いた▼「この世の不条理を感じずにはいられない、あまりにも短い...続きを読む

回転窓/水と湯 [2015年7月14日1面]

 7月前半は、梅雨前線と台風の影響で東日本から西日本にかけてはこの時期らしいぐずついた天気が続いた。日照時間が記録的に少なかった地域もあるようだ▼日本はアジアのモンスーン地帯にあるので、日本語には雨や水、あるいはそれらに関係する語彙(ごい)が豊富である。雨を表す言葉なら、春雨、五月雨、梅雨、夕立、時雨…といくらでも出てくる。水に関する言葉もしかり▼世界の主要言語の中で、水と湯にまったく別の単語を当...続きを読む

日建連/会員45社の14年度決算分析/収益性改善がより鮮明に [2015年7月14日12面]

 ゼネコンの収益が改善傾向にあることが、日本建設業連合会(日建連)が3月期決算の上場会社など会員企業45社を対象に行った14年度決算状況調査であらためて浮き彫りになった。45社合計で見ると、売上高は前年度比5・8%増の11兆9555億円。本業のもうけに直結する完成工事総利益(粗利益)は過去5年で最高となる22・6%増の7658億円に回復。工事採算を示す粗利益率も2年連続の上昇となった。16年3月期...続きを読む

回転窓/優秀な人材と大学経営 [2015年7月13日1面]

 オープンキャンパスの実施時期を前に、新聞や電車内に大学の広告がやたらと目立つ。少子化で受験者数は減少傾向にあり、どの大学も学生を呼び込もうと懸命だ▼近畿大は大学案内を大胆に見直し、ファッション誌さながらに。学長のあいさつもなくし、学生のファッションや日常を写真で紹介。学生の「ありのまま」を見せることで、受験生に興味を持ってもらう趣向だ▼和洋女子大は来年から入試成績の上位者を特待生に。上位約40人...続きを読む

建材需要に異変-工事活況でも伸び悩み/着工先送り影響、手持ち豊富も一因 [2015年7月10日1面]

 建設産業が活況を呈する一方で、建設資材の需要が伸び悩んでいる。セメント、生コンクリートなど主要資材は軒並み14年度の需要量が当初想定を下回り、15年度に入っても改善が進んでいない状況だ。このところの建設コストの高騰を受けてデベロッパーなどが着工を先送りしていることや、大量の手持ち工事を抱えるゼネコンが受注増に慎重になっていることなどが原因とみられている。震災復興からアベノミクス、2020年東京五...続きを読む
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