佐世保法務総合庁舎 延岡労働総合庁舎 佐伯税務署 相次ぎ完成 九州地方整備局発注

2023年1月30日 特集

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 国土交通省九州地方整備局が2020~21年度に発注した「佐世保法務総合庁舎(R2)建築その他工事」「延岡労働総合庁舎(R2)建築その他工事」「佐伯税務署(R3)建築その他工事」が昨年、相次ぎ完成した。いずれも広成建設が施工を担当した。長崎、宮崎、大分各県での初の施工に同社は、現地の協力会社と連携しながら、それぞれの地域環境にも配慮した施設づくりに取り組んだ。

 完成した3物件にはそれぞれ、法務省、厚生労働省、国税庁が入居する。
 佐世保法務総合庁舎は、法務庁舎としての「品格」を備えた外観デザインを採用しながら、セキュリティーやプライバシーにも配慮。柱・梁のアウトフレーム化や小庇による日射抑制、太陽光発電の採用によるランニングコストの低減などによる環境負荷の少ない建築とした。
 延岡労働総合庁舎は、公共職業安定所と労働基準監督署という入居官署の特性も考慮しながら、来庁者にも分かりやすい施設づくりを目指した。五ケ瀬川と大瀬川に挟まれた区域に計画された建物は、各種浸水対策で万一災害が発生した時も早期復旧が可能となるようにした。
 歴史ある城下町に立地する佐伯税務署は、歴史と文化の道などに多く見られるしっくい塗りの白壁をイメージさせる色彩が特色。建物の長寿命化のため耐久性・耐候性のある外部仕様とし、地域住民の安全安心を確保する津波避難ビルとするなど災害にも対応できるよう計画した。