2023年 北陸総局暑中企画

2023年8月9日 特集

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 北陸地方整備局は2022年(22年1月1日~12月31日)にICT活用工事であることを公告文に記載して参加者を募った工事は、日刊建設工業新聞北陸総局の調査によると292件(旧建設のみ)。落札者と、ICT選択の有無をまとめた=表参照(本局、新潟、山形、富山、石川、長野、福島、岐阜県内事務所発注工事)。21年(21年1月1日~12月31日)にICT活用工事であることを公告文に記載して参加者を募った工事と比較すると選択率が高くなっているのが分かる(21年の選択率を示した表は22年8月8日付7面、8面に掲載)。3Dの詳細設計のデータをそのままICT施工に活用するのは難しいことは以前から指摘されている。だが、4月には、直轄の業務と工事でBIM/CIMの原則適用が始まった。これにより、23年度からは、設計者が作成した土木構造物の3D設計をICT施工用にうまく変換して活用することが求められるようになる。果たして、設計者から施工者への3Dデータの受け渡しが円滑に行えるのか。データ受け渡しの円滑化の有無が、23年度以降のICT施工の効率化に大きな影響を与えることになるとみられる。