北海道開発局札幌開建/新桂沢ダム(北海道三笠市)が竣工、本体施工は鹿島JV

2024年6月11日 行事 [6面]

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 北海道開発局札幌開発建設部は9日、北海道三笠市の三笠市民会館で新桂沢ダムの竣工式を開いた。式典には斉藤鉄夫国土交通相をはじめ国交省幹部や流域自治体首長、工事関係者らが出席し、ダムの無事完成を祝うとともに、地域のさらなる発展を祈念した。本体工事は鹿島・岩田地崎建設・伊藤組土建JVが担当した。
 事業者を代表してあいさつした斉藤国交相は、地権者や地元自治体関係者、工事関係者らに謝意を示した上で「本事業はダム再生の先駆けとなる事業。今後幾春別川および石狩川の流域治水の要として、また上水道や工業用水道の新たな水源としてこれまで以上に効果を発揮する」と事業の有効性を強調し、「新桂沢ダムがこれからも広く流域の安全確保や生活基盤の安定に貢献し、地域活性化に寄与することを願っている」と述べた。
 続いて道内選出国会議員や足立敏之参院議員らがあいさつ。足立議員は国交省水管理・国土保全局長時代に事業継続に携わった思い出深いダムだとした上で「ダム軸を変えずにかさ上げするダムでは国内最大規模。ダム再生事業が注目される中、このダムで培った技術は、今後のダム再生にも必要とされる」と工事関係者の苦労をたたえた。
 流域自治体を代表しあいさつした西城賢策三笠市長は「流域自治体に限りない安全・安心と、癒やし空間としての河川環境の実現が享受されると期待している」と述べた。
 式典ではこの後、西村義幾春別川ダム建設事業所長の工事経過報告に続いて関係者がくす玉を開き、流域のさらなる発展を願った。
 新桂沢ダムは、石狩川水系幾春別川の支川となる奔別川に新たに建設中の三笠ぽんべつダムとともに流域の安全確保と水供給を担う幾春別川総合開発事業の一環として整備された。
 1957年に道内初の直轄多目的ダムとして幾春別川上流の三笠市に建設された桂沢ダムの再生事業で、直轄工事として初めて同軸かさ上げを採用した。堤高63・6メートルの旧堤体を11・9メートルかさ上げして75・5メートルとし、総貯水量を1・6倍の約1億4730万立方メートルに拡大した。
 85年度に実施計画調査に、90年度に建設事業に着手した。2001年に転流工を兼ねる取水放流設備工事を、17年7月に堤体コンクリート打設を開始。同11月に定礎式を行い、19年7月にコンクリート打設を完了、23年11月からの試験湛水を経て、無事竣工を迎えた。