北陸整備局/新潟東港南埠頭の洋上風力基地化事業に着工、27年3月完成目指す

2024年6月11日 行事 [7面]

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 新潟県の村上市と胎内市沖で計画する洋上風力発電事業の建設支援のため、新潟東港の南埠頭(新潟県聖籠町)を物資運搬などの基地港湾化する事業が始まった。基地化事業を担う北陸地方整備局主催で8日に現地で着工式が行われ、無事故、無災害での完成を祈願した。総事業費は約91億円。2027年3月の完成を目指す。
 事業の名称は、「新潟港(東港区南ふ頭地区)国際物流ターミナル整備事業」。同事業では、延長230メートルの岸壁とその背後地を高圧噴射撹拌(かくはん)工法と複合撹拌工法を使って、発電用部材の重量に耐えられるよう地耐力を高める工事と、大型船舶に対応するため岸壁に面した泊地をポンプ浚渫船で現在の水深10メートルから12メートルに増深する工事を行う。
 地耐力を高める面積は岸壁と背後地を合わせて約1万8000平方メートル。現在の1平方メートル当たり2・5トンの地耐力を同35トンまで高める。既に岸壁の地耐力強化の一部は、その1~3の3工区に分けて発注済み。その1は東亜建設工業・本間組JV、その2は五洋建設・みらい建設JV、その3は東洋建設・あおみ建設JVに決定している。3工区の合計面積は約2700平方メートル。来年度から背後地の地耐力強化工事を発注する予定。岸壁の地耐力強化工事も続く。泊地の増深工事は来年度以降の開始が計画されている。
 新潟東港を基地港にして、村上市と胎内市沖に建設する洋上風力発電事業は、村上胎内洋上風力コンソーシアム(構成員=三井物産、RWE Offshore Wind Japan 村上胎内、大阪ガス)が担う。運転開始は29年6月30日の予定。
 着工式には、来賓の地元選出の国会議員、笠鳥公一新潟県副知事、野島晶子新潟市副市長、西脇道夫聖籠町長、高橋邦芳村上市長、井畑明彦胎内市長と地元の蓮野小学校の児童たち、工事関係者、北陸整備局の植田雅俊副局長と職員ら約90人が参加。
 式典で植田副局長は「施工会社の皆さんと一体となって事業を進める。計画通り29年度に洋上風力発電がスタートできるようにしたい」とあいさつ。地盤改良機械の始動と、くす玉開披で着工を祝った。