松山市/車両基地跡広域交流拠点施設基本計画素案、メインアリーナは5000席以上

2025年5月2日 工事・計画 [11面]

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 松山市は、JR四国車両基地跡地(南江戸1、敷地面積約9250平方メートル)を取得し整備する広域交流拠点施設の基本計画素案をまとめた。メインアリーナは男子プロバスケットボール・BリーグのBプレミア基準に沿って、5000席以上の客席数を備える。民間事業者のノウハウを活用した事業手法とする方針を盛り込んだ。
 4月30日に開いた検討会の第4回会合に基本計画素案を示した。メインアリーナの床はコンクリート仕上げとし、スポーツの試合時には競技に最適な床材が利用できるなど各イベントに対応可能な仕様とする。コンサートやイベントで設営がしやすいように床面の配線ピット、天井部に点検用通路や演出作業スペースなどを適切に設ける。
 サブアリーナはバスケットボールの公式試合コート1面分以上の広さとする。自由度の高い空間となる多目的スペースも設ける。
 概算事業費は示していないが、5000席以上の他市の類似施設は約80億~220億円かかっていることから、民間活力を活用し公的負担の抑制に努めるとした。具体的にはPFIのBTO(建設・移管・運営)方式またはDBO(設計・建設・運営)方式などが考えられるとしている。
 今後、民間事業者を対象に実施するサウンディング(対話)調査を経て事業手法を固める。基本計画策定業務は日本経済研究所・シアターワークショップJVが担当。