三菱地所設計は建設プロジェクト用地を最大限有効かつ効率的に活用するため、「シビル・コンストラクション・マネジメント(CCM)サービス」の提供を2025年度に始めた。主に建築事業の発注や設計、施工各段階で事業者支援を行っているCM(コンストラクションマネジメント)業務を拡充。用地の選定や利用検討、企画構想といったプロジェクトのさらなる初期段階から土木分野にも関わり、全工程で技術的サポートや事業者支援をトータルで提供していく。
CCMサービスは同社の土木や環境などさまざまな分野のコンサルティング業務と、多種多様なプロジェクトで展開するコンストラクション・マネジメント部の豊富な知見を組み合わせて提供する。
同社はプロジェクトの価値を最大化するため「土地をどう使うか」という視点に着目し、用地の有効かつ効率的な活用をサポートする仕組みを構築。用地選定や開発可能性・事業性、土地利用方針の検討など初期検討フェーズから参画し、その後に続く基礎調査や設計、さまざまな許認可の取得、工事監理なども技術的に支援する。
同社によると、4月時点でCCMサービスは東北や関東、関西、中部各地方で物流施設やスポーツ関連施設などのプロジェクトを実施する事業者に提供中。今後も市街地郊外で物流施設や工場、スポーツ施設、教育関連施設などの整備を検討している事業者や、遊休地の利用を考えているメーカーや地方自治体などを想定し、さらに拡大していきたい考えだ。