◇投資額100億円
ホテルの管理運営などを手掛けるマイステイズ・ホテル・マネジメント(東京都港区、代田量一社長)は、福島県いわき市にある温泉テーマパーク「スパリゾートハワイアンズ」を大規模改修すると発表した。ハワイアンズの目玉の一つであるウオーターパークや飲食施設、客室を更新し、新温浴施設も整備。投資額は100億円程度を見込む。米国の投資会社フォートレス・インベストメント・グループや同社傘下でハワイアンズを運営する常磐興産(いわき市)など関係者間で検討し、改修計画を策定する。
ハワイアンズは1966年1月に「常磐ハワイアンセンター」の名称で開業した。地下から湧き出る豊富な常磐湯本の温泉水を活用し「夢の島ハワイ」をイメージした温泉テーマパークとして長年親しまれてきたが、施設の老朽化やコロナ禍での利用者減少などで経営が悪化。2025年1月にフォートレス・インベストメント・グループが常磐興産を子会社化し、完全子会社のマイステイズ・ホテル・マネジメントに運営受託。大規模改修でファミリー・若年層・インバウンドまで幅広い客層を取り込める「“オンリーワン”リゾートへ進化」させる構想だ。
ハワイアンズの所在地は常磐藤原町蕨平50(敷地面積約30ヘクタール)。総延べ33万平方メートルの大型レジャー施設として、全天候型の大型温水プールや世界最大級の露天風呂などの温泉施設と3棟のオフィシャルホテル、ゴルフ場、グランピング施設を備える。フラなどのショーを開催していることでも知られ、26年には創業60周年を迎える。