東北整備局/福島国際研究教育機構(F-REI)施設設計WTOプロポ公告

2025年6月3日 工事・計画 [6面]

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 東北地方整備局は、WTO対象になる「福島国際研究教育機構施設(R07)設計業務」の委託先を決める公募型プロポーザルを2日に公告した。福島県浪江町の川添地区に建設するF-REIで、放射線科学・創薬医療実験棟(RC造地下2階地上2階建て延べ1万3395平方メートル)など高度な研究開発拠点5棟の新築基本・実施設計を任せる。参加申請を24日まで受け付ける。技術提案書の提出期限は8月19日。履行期間は2027年12月17日まで。
 プロポには、同局の25・26年度建築関係建設コンサルタント業務に認定がある1級建築士事務所の単体か設計JVが参加できる。
 計画地は浪江町のJR常磐線浪江駅西側(敷地面積約16・9万平方メートル)。東日本大震災からの創造的復興を実現する研究開発の中核拠点として建設。基本・実施設計(総合、構造、電気・機械設備)の対象は、放射線科学・創薬医療実験棟や超精密分析等実験棟(RC造平屋3131平方メートル)、遺伝子組換実験棟(RC造4階建て延べ5868平方メートル)、精密温度調整栽培実験棟(RC造2階建て延べ5212平方メートル)、土壌環境実験棟(RC造平屋1492平方メートル)。渡り廊下(S造平屋1000平方メートル)2棟と自転車置場(W造平屋130平方メートル)5棟の設計業務も委託する。
 同業務に関連し「福島国際研究教育機構施設(27)計画通知申請業務」と「同施設(28)設計その2業務」を随意契約する。
 「同施設(24)設計業務」は日建設計・日本設計・パシフィックコンサルタンツJVが担当している。F-REIは敷地を▽連携・交流▽研究支援▽研究施設1▽研究施設2-にゾーニングし、各施設を復興庁設置期間の31年3月までに順次整備・供用開始する予定だ。